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山梨学院日記~王者奪還~ by 白崎凌兵

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感謝しながらサッカーをしたい
by 白崎凌兵

 東日本大震災の被害の状況を見ていると、本当サッカーをやらせてもらっていることに感謝しなければいけないなと感じています。

 地震のあった11日、チームはプーマカップのために群馬へ行っていましたけど、自分は熱があって寮にひとり残っている状況でした。甲府も震度5強。最初は何をしていいのか分からなくて、調子が悪かったこともあって動くことができませんでした。時間が経ってからコーチと電話がつながって。その後は食堂へ行って、ずっとテレビで震災の状況を見ていました。

 自分たちや自分の家も大丈夫でしたが、単身赴任している学校の友達のお父さんが現地で被災して、2日間で500mlの水と1日1個の卵しかないと。本当にひどい、厳しい状況なんだなと思います。

 学院では18日まで練習をして、その後は3連休になりました。吉永監督から「一回家に帰って、家族が無事であることを確認して欲しいし、友達と話をすることも大事。サッカーに集中できる状態でチームに戻ってくるように」と言われています。不安を持ったまま練習をしていた選手も多いので、気持ちを切り替えてきたい。

 震災によってサッカーがしたくてもできない人たちがたくさんいます。今回の震災でサッカーできる喜び、重要さがよく分かりました。これからはもっといろいろな人に感謝しながらサッカーをしなければいけないと感じています。

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