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イチロクロク久我山 by 渡辺夏彦

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我ら久我山
by 渡辺夏彦

 冬の高校日本一決定戦、第92回全国高校サッカー選手権開幕まであと1か月を切りました。ゲキサカでは東京都Bブロック代表で優勝候補の一角にも挙げられている國學院久我山高校サッカー部の協力により、同校の主将でU-18日本代表候補でもあるMF渡辺夏彦選手(3年)の選手コラムをスタートすることになりました。
 
 世代を代表するプレーヤーであり、強豪校の柱を担う渡辺選手がどのような思いで「選手権」に臨み、戦うのか。コラムを執筆することに対しても、強い思いで挑戦してくれる渡辺選手の新コラム、ぜひお楽しみください。


 11月16日、西が丘。試合終了のホイッスルが鳴った。去年の予選準決勝敗退から1年、東京都高校サッカーの聖地で久々の歓喜である。

 この瞬間、國學院久我山高校にとって2年ぶり5回目の高校サッカー選手権出場が決まりました。チームにとっても、自分自身にとっても特別な場所に立つ権利を手にすることができました。
 
 久我山サッカー部の練習環境は恵まれているとは言えません。住宅街にある学校のため、決して広くはないグラウンドを他の部活と半分に分けて練習をしています。平日の練習は放課後の2時間半のみ。さらに部員のほとんどは大学受験を控えていて、授業の関係で練習時間が限られたり、十分に練習できないことも多いのです。

 他のサッカー強豪校の中にはいわゆる「サッカー漬け」という環境で練習している高校もあると思います。サッカーに専念できる環境も羨ましく思いますが、我が部は「部活も、勉強も」という考えを貫いています。どちらか片方ではなく、両方に全力で取り組み、目標を達成する。この考えこそが他のチームとは違う『久我山』の特異性であると考えています。この環境が間違いなく自分たちを強くしている。いかにして予選を勝ち抜くことができたのかなどについては、次回から書いていきたいと思っています。
 
 「美しく勝て」。これは久我山サッカー部の掲げるスローガンです。観客を魅了するようなパスサッカーが例年の久我山の持ち味ですが、今年はそれにプラスして「勝負強さ」があるとボクは感じています。冬の選手権、もちろん目指すは「日本一」。そこだけを目指して頑張ります。

 最後になりますが、この度このコラム「イチロクロク久我山」を書かせて頂く、國學院久我山高校サッカー部主将の渡辺夏彦です。拙い文章ではありますが、ボクの、そして久我山の「思い」を少しでもお伝えできるよう頑張ります。これからよろしくお願いします。

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