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POINT OF SOCCER by 長谷川望

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花粉症を乗り切るためには「腸内環境」が大切
by 長谷川望

 日本で「国民病」と言われている花粉症。現在では5人に1人が花粉症であるとされている事からも、その発症者の多さは歴然です。なかでもスギ花粉によるものが8割。それだけに桜の季節は気温も暖かくなり嬉しい反面、花粉症の方にとっては辛いシーズンです。そんな私たちを悩ませる花粉症は、年々増加傾向にあり、最近では発症の低年齢化も問題視されています。特に花粉が飛散している屋外のスポーツをする場合では、対策が必要です。

 サッカーは屋外に長時間いるスポーツ。それだけにプレーヤーのみならず、観戦者にとっても花粉症の症状はゲームの集中の妨げになります。精神的な影響の他に、目のかゆみで視野が狭くなったり、鼻づまりによって呼吸が苦しくなり走れなくなるなど、パフォーマンスにも影響してきます。

花粉症と大きく関係しているのは「腸内環境」だという事が最近分かってきました。興味深いのが、問題となっている花粉症の低年齢化にも現代人の「腸内環境」が関係しているという事です。花粉症のようなアレルギー、それ以外にも肥満や動脈硬化、糖尿病など身体の健康に「腸内環境」は関わっているのです。

腸内には善玉菌と悪玉菌があると言われいます。花粉症の症状を抑えるには善玉菌を増やさないといけません。そのためには乳酸菌やビフィズス菌、食物繊維を積極的に摂取しましょう。現代の若年層は昔と比べて食物繊維が不足がちなので、「腸内環境」に悪影響を及ぼし、花粉症の発症に繋がっていると言われています。また、昔よりも幼少期に様々な菌と触れ合う機会が減った事も、善玉菌の減少に繋がっています。

花粉症のサッカー選手もヨーグルトを食べ続けて、症状が軽くなったという話も聞きます。天気も暖かくなりサッカーの観戦日和です。花粉症の方は、これから「腸内環境」を整えて、より快適にサッカーを楽しんではいかがでしょうか。

◆著者プロフィール◆
長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪でなでしこジャパンや女子レスリング金メダリストの伊調馨らを取材。フジテレビ「とくダネ!」に出演するなど現在スポーツライターとして活躍中。
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