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セルジオ越後の越後録 by セルジオ越後

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新鮮さが消えないうちに何ができるか
by セルジオ越後

 日本代表はバヒド・ハリルホジッチ監督初戦のチュニジア戦を2-0で勝った。勝ったことでいいスタートを切ったといえる。最初から連敗したりしたら、プレッシャーになっていろいろなことを試せなくなりそうだからね。

 ハリルホジッチ監督が実際に試合で視察していた権田や川又、永井が先発。見た選手を使ってくれている。競争心煽ることができた。今までずっと出ていた選手には良いプレッシャーになる。だが、期待のあった試合ではボールプレスの部分は感じたけれど、あとは何が変わったということはない。

 監督が代わったと言っても急には変わらない。強くならない。メンバーについても、前の監督と同じことをやりたくないというのは、アギーレもやっていたことだ。アギーレはブラジル戦でも新しい選手を試したけれど、アジアカップでは結局ワールドカップのメンバーにまた戻した。チュニジア戦で宇佐美や川又が決めたり、新しい選手が活躍したりすれば「変わった」と言えるけれど、先発した選手たちは凄いチームではないチュニジア相手に差をつけることができず、結局ザッケローニ、アギーレが使っていた選手に戻して岡崎と本田がゴール。変わらないメンバーで勝った。

 6人交代の親善試合で結果的に日本はこれまでと変わらなかったけれど、選手が新しくなってどうなるんだという新鮮さがあった。新鮮さが消えないうちに何ができるか。国内で6人交代の試合をしても仕方ない。アウェーで真剣勝負に近い試合を重ねないといけない。そのためには協会も変わらなければダメ。監督も代わったように、協会も変わったらいいね。

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