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ヤング魂 by 長谷川望

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[第14回]DF半田諒馬(FC多摩JY)「期待の左利きプレーヤー」
by 長谷川望

 現在、東京都ユース(U-15)サッカーリーグ1部で2位(6月17日時点)に位置しているFC多摩ジュニアユース。関口訓充(C大阪)をはじめに、数々のJリーガーを輩出しているクラブだ。クラブで大切にしていることは、一人ひとりを見ること。平林清志監督に話を聞いたところ、「一人ひとり」という言葉を数多く聞くことができたことからも、その方針はクラブにとってどれだけ大切にしているかが分かる。この日もジュニアチームの練習のあと、ジュニアユースチームの練習に訪れた平林監督。ジュニアから選手を知ることで、その選手に合った接し方でコミュニケーションをとっている。

 今回は今年の春からFC多摩に入った中学一年生に突撃取材した!!

PICK UP選手
 半田諒馬くん(13)。ポジションは左サイドバック。得意なプレーはドリブルで相手をかわしてクロスをあげること。左利きの期待の新人だ!

 数か月前まで小学生だったとは思えないほど、しっかりとした受け答えをする半田くん。力を入れているトレーニングを聞いた。「コーンをおいたドリブル練習のときに、顔をあげてスピードを上げること。家の前ではリフティングとか基礎練習をやっています」と、足元の技術を磨くトレーニングを自主練でも心がけているようだ。

 この日も、右足でトラップしたボールを左足の蹴りやすい場所に置いてロングパスをする練習をしていた。

どんな選手!?
 FC多摩ではさまざまなポジションでトレーニングをするようにしている。「FWの子は前だけ、DFの子は後ろだけという考えはしていない。小学生の時はDFをやってたという子でもFWをやらせたりする。5対5とか4対4とか人数が少ないミニゲームで、もともとのポジション以外で能力を発揮する子がたくさんいる。中学生は幅広い可能性があるので、自分でいろいろ発見することが大切。全部のポジションを経験した方が自分のためになる」と平林監督は話す。

 実際、半田くんも左サイドバック以外のポジションで学んだことがあった。「練習はみんな自由なポジションで出来るんですけど、ボランチもけっこうやっています。ボランチは視野を広く見ないといけないから、そこは左サイドバックに役立っています」

将来の夢は!?
――将来の夢を教えて下さい。
「プレミアリーグで活躍できる選手になりたいです」

――参考にしている選手はいますか?
「バルセロナでプレーしているネイマールと、あとチェルシーでプレーしている(エデン・)アザール」

――ネイマールとアザールのどういう所を見ていますか?
「ドリブルのときのフェイントとかそういうのを見ています」

――ドリブル練習がんばってるんだもんね! 新人戦も期待しています。
「優勝を目指して、自分が練習してきたことを出し切ってがんばります!!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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