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ヤング魂 by 長谷川望

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[第24回]FW伊藤勇一(リベルタ・ヴェルディSC)「躍進するスクールと共に!!」
by 長谷川望

 リベルタサッカースクールは日本全国30都道府県にある国内最大級のサッカースクールだ。今年から、現役時代にヴェルディ川崎の黄金期をGKとして支えた藤川孝幸氏を常務取締役にむかえ、一部を除く東京都内のスクールが東京ヴェルディとスクールパートナー契約を結んだ。取材で訪れた世田谷区にある砧公園サッカー場では、ヴェルディのロゴが入ったユニフォームを着て練習をしている子供たちで溢れていた。

 Jリーグクラブとのパートナー契約も然ることながら、リベルタサッカースクールの改革は指導陣にまで及ぶ。今回練習グラウンドには、今年指導者として新しく加入した、Jリーグのユース年代からトップチームの指導をしていたコーチやU-16日本代表にも帯同していたアスレチックトレーナーが子供たちを指導していた。

 そんな育成のスペシャリストの方々の話も合わせて、今回はサッカーに打ち込む小学4年生に注目したい!!

スクールではどんなことを教えているの!?
 リベルタ・ヴェルディSCでは、どのようなことを子供たちに教えているのだろうか。今年4月からスクールで教えることになった高勝竜ヘッドコーチに聞いた。高コーチは、読売ヴェルディ1969相模原Jrユース監督、ユースコーチ、徳島ヴォルティスユース監督(高円宮杯に初出場を記録)、2006年には柏レイソルトップチームのコーチ(J1に昇格)、徳島ヴォルティスユース監督(四国プリンスリーグ優勝)、ジェフユナイテッド市原・千葉U-13コーチ(メトロポリタンリーグ優勝)など、豊富な指導歴を持っているベテランコーチだ。

「指導を始めた当初は自分がやってきたことを選手たちに教えてきました。しかし10年、20年指導者としてやってきて、判断の大切さやメニューの構築の重要性を知りました。メニューは、出来るだけ判断がともなったサッカーに近い状況を作り出すようにしています。何本もパス練習やフェイントの練習、1対1の練習をしようが、試合になると予測出来ないいろんな場面があります。そこでどれだけ良い場所でボールをもらい、スペースをどう有効に使うかを自分で判断して動けなければ、自分の強さを発揮できません。そういう自分が経験したことをスクールでは伝えていきたいです」と、自身の経験から導き出された指導方針について話す。今後は指導者の向上を目指すと言うリベルタSCは、更なる躍進をするに違いない!

PICK UP選手
 伊藤勇一くん(10)。ポジションはフォワード。「攻撃の中心として活躍するネイマール選手(バルセロナ)とか本田圭佑選手(ミラン)を見て、攻めるプレーが好きだったのでFWを選びました」と話す彼の得意なプレーはドリブルだ。

 そんな伊藤くんは力を入れているトレーニングについて「スクールでやっている『鳥かご』が楽しいです! 家ではドリブルの練習するようにしています」と笑顔で話してくれた。FWとしての意識をしっかり持って、心からサッカーを楽しんでいるのがその表情から伝わってくる。「楽しい」と思える気持ちが何よりも彼を成長させるのではないだろうか。

気になる質問‼
――休みの日は何をしていますか?
「お父さんと卓球やサッカーをするのが楽しいです! あとは友達とデュエル・マスターズのカードをして遊んでいます」

――好きな選手を教えて下さい。
「ネイマール選手とクリスティアーノ・ロナウド選手(レアル・マドリー)! 理由は、ネイマール選手はPAで相手をだましてシュートを打つところが面白いからです。ロナウド選手はドリブルとか全体的に上手いところです」

――将来の夢を教えて下さい!
「サッカー選手になりたいです。今の目標はリフティングを、今は50回くらいだけど、100回くらい出来るようにしたいです!! 」


◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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