beacon

ヤング魂 by 長谷川望

このエントリーをはてなブックマークに追加

[第35回]GK彼島優(レジスタFC)「初優勝!! 日本一に輝いたキャプテン」
by 長谷川望

 今月26日から29日に第39回全日本少年サッカー大会 決勝大会が鹿児島県で開催された。各都道府県リーグから勝ち上がった代表47チームと前回大会優勝チーム、合わせて48チームが日本一を目指して戦った。

 見事頂点に輝いたのは、埼玉県のレジスタFC!! 全国でもサッカーチーム数が多く激戦区と呼ばれている埼玉県の代表として同大会に3年連続で出場し、今年初優勝を遂げた。

 渡辺泰明監督が決勝大会前に「県を代表する責任がありますので、優勝を目標に置きながらも、ちゃんと足元を見て、一戦一戦、一瞬一瞬、目の前のことをしっかりやって、素晴らしい未来があればいいなと思います」と話していたのが現実となった。

 今年最後の本コラムでは、そんな日本一となったチームを率いるキャプテンに注目したい!

PICK UP選手
 彼島優くん(12)。ポジションはGK。キャプテンを務めている彼の得意なプレーはセービングだ。チームについて「明るいチームで雰囲気はすごく良いです」と話してくれた。

 GKとして意識していることを聞いた。「声がない時に、チームを盛り上げるように気を付けています。あとはキックの精度を上げています。右足が効き足だけど左足のキックの練習もしています」。

どんな選手!?
 渡辺泰明監督は「キャプテンとしてチームをまとめて、すごく責任感もあります。なんでも自分から率先してやるようになり、芯が多く見られるようになりました。一番後ろでゴールを守るという責任感がピッチ内でも表れています。すごく堂々とやってくれているなと思います」と、GKとして、そしてキャプテンとしての素質をピッチ内外で感じていると言う。

 小学3年生からレジスタに所属している彼島くんは、前回と前々回の全日本少年サッカー大会 決勝大会で活躍する先輩たちの姿を目にしてきた。「先輩たちが出場する全国大会の応援の場所にいつも居たんですけど、『あの舞台に立ちたいな』と思いながら練習していました。埼玉県の代表になることは、県の代表なので恥のないように頑張りたいです。去年は決勝の舞台に行けなかったので、今年は優勝したいです!」。

「自分も同じ舞台に立ちたい」という想いが実現した今年の決勝大会。それは最高の結果となり実を結んだ。2015年も残り少ないが、彼にとって忘れられない年となったのではないだろうか。

気になる質問‼
――休みの日は何して過ごしていますか?
「スポーツが好きなので、サッカーがない日はバスケとか野球とかしています」

――好きな選手はいますか?
「コスタリカ代表のナバス選手(レアル・マドリー)です。ブラジルW杯の時に活躍して、すごいなと思いました」

――将来の夢を教えてください!
「プロサッカー選手になってバイエルン・ミュンヘンで活躍する事です」

――全日へ向けて意気込みをお願いします!
「とにかく手洗いうがいは良くしています。体調管理をしっかりやって決勝大会で力を発揮できるようにがんばります!」


◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
スポーツライター長谷川望facebookファンサイトはこちら

TOP