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ヤング魂 by 長谷川望

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[第57回]MF馬場悠生(府ロクSC)「大会を通じて勝てるチームに!」
by 長谷川望

 東京都府中市で活動をしている府ロクサッカークラブU-12。現在、三井のリハウス東京都U-12サッカーリーグ2部Bグループ(Tリーグ)に所属し、今年3月に行われたダノンネーションズカップ2016日本大会(ダノン杯)ではフェアプレー賞を受賞したクラブだ。

 橋田桂二監督に指導で心がけていることを聞いた。「『技を磨くこと』『心を育てること』がクラブ設立当初からの基本の方針です。ジュニアからジュニアユース、ユース、大学に上がり、プロになる選手もいると思いますが、これからいろんな指導者に出会いますので、どんな指導者に会ってもそれをプラスに出来るように、ジュニアのところでは基礎をしっかりやる事と子供たちの個性に応じた能力を伸ばす指導を大切にしております」。

 サッカーを通じて、子供たちの将来を常に見据えている府ロクSC。今回は成長が楽しみな小学6年生に注目したい!

PICK UP選手
 馬場悠生くん(12)。ポジションはミッドフィルダー。得意なプレーはスピードあるドリブルとそこから展開されるシュートだ!

「二人でパス練習をし合ったり、ドリブルはマーカーを抜いたりして練習しました。最近はシュートを意識しているので、シュート練習に力を入れています」と、自分の目標に合わせてトレーニングをしている。

どんな選手!?
 橋田監督は「中盤の真ん中やサイドもできる選手です。非常にキープ力、ゲームコントロール能力、得点能力が優れていて、攻撃だけではなく最後には身体を張ることも出来るので、今後ジュニアユース、ユースに上がった時に楽しみです」と、彼のミッドフィルダーとしての能力を高く評価している。

 取材をして印象的だったのは、質問に対して、小学生とは思えないほどしっかりとした文章で答えられることだ。ダノン杯の感想を聞くと「大会に参加させてもらって、いろんな県のチームを見て、僕たちのレベルが見えました。そこからどこが悪いか分かったので、これからはJリーグのチームに勝てるようなチームになりたいなと思いました」と、話してくれた。

 現代では大人でも自分の伝えたいことを話すのが苦手という人も少なくない。Jリーグの新人研修でもインタビュー対応を行っている。受け答えが出来るということは、今後より必要になってくるのではないだろうか。

気になる質問‼
――好きな選手はいますか?
「イニエスタ選手(バルセロナ)とかシャビ選手(アル・サッド)みたいなタイプが好きです。個人技もかっこよくて良いんですけど、シンプルにスペースに出して抜いたりとか、上手く身体を揺らして抜いたりする選手が好きです」

――将来の夢を教えてください!
「プロサッカー選手になって、海外のリーグでやりたいです。特にスペインのリーグはレベルが高いし、そこでやっていると自分も上手くなれると思うので、バルサとかでやりたいです!」

――休みの日は何をしていますか?
「基本的にサッカーをやってるんですけど、終わったらちょっとダラダラしたり、リラックスしています(笑)」

――これからも頑張ってください!
「Tリーグをしっかり勝ちきって昇格して、全国大会でも優勝できるように頑張ります!!」


◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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