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ヤング魂 by 長谷川望

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[第63回]DF舌古圭佑(名古屋グランパスU15)「吉田麻也の背中を追って成長するセンターバック」
by 長谷川望

 名古屋駅から車で30分ほどのところに、名古屋グランパスU15の練習場・トヨタスポーツセンターがある。

 日本が誇るセンターバック・吉田麻也(サウサンプトン)も名古屋グランパスU15出身だ。セレクションではどのようなところに注目しているのか、以前選手として名古屋グランパスでもプレー経験のある鄭容臺(チョン・ヨンデ)監督に聞いた。「今のセレクションにくるジュニアの子は、みんな自分の頃とは比べものにならないくらい上手いです。その中で、何か惹きつけるものが一つ必要だと思います。例えば基本的な部分でも、取られたら取り返す、追いかける、止まらない、積極的にゴールに向かう、ゴールを守る、ボールを奪うなど、そういう部分を見るようにしています」。毎年、数々の子供たちがプロを目指してこの門を叩いている。

 今回は、世界で活躍する吉田麻也の背中を追いかけるセンターバックの選手をピックアップ!

PICK UP選手
 舌古(ぜっこ)圭佑くん(15)。ポジションはセンターバックで、チームのキャプテンを務めている。彼の持ち味は、相手のセットプレー時に、179㎝の長身を活かしてボールを大きく跳ね返すヘディングだ。

「以前試合でミスをしてしまってから、特にヘディングに力を入れなければいけないと思い、出来るだけ遠くに飛ばすように意識しています。家では家族にボールを投げてもらって練習しています」と、ヘディングに対する意識は人一倍強く持っている。

どんな選手!?
「立ち振る舞いの落ち着いた雰囲気が印象的で、彼をキャプテンに決めました。ユースに入っても遜色ない体格で、対人の強さがあり、常に声を出して、後ろからリーダーシップを発揮してくれています。また、両足を使える技術もあるので、これから更に成長していくと思います」と、鄭監督は舌古くんの能力を高く評価している。

 監督が言うように、取材でも落ち着いた姿勢で答えてくれた舌古くん、クラブに入って学んだことを聞いた。「勉強のことや礼儀などサッカー以外のこと、サッカーに関しては場合に応じて判断し、プレーをすることを学びました」。ピッチ内外でプロに必要な要素を学んでいる彼は、今後サッカー選手としての魅力をいっそう伸ばしていくのではないだろうか。今後の活躍が楽しみだ!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「吉田麻也選手です。ビルドアップの上手さやヘディングの強さが好きです」

――将来の夢を教えてください!
「世界に通用するディフェンダーになって、W杯で優勝したいです!!」

――休みの日は何をしていますか?
「体力をつけるために、家の近くを20分間走るようにしています」

――これからも頑張ってください!
「最初つまずいてしまったんですけど、東海リーグで全国制覇できるように頑張ります!!」


◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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