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ヤング魂 by 長谷川望

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[第70回]MF千葉剛大(前橋FC)「10番を背負うチームのキーパーソン」
by 長谷川望

 前橋FCは群馬県前橋市で活動しているジュニアユースクラブ。現在、関東ユース(U-15)サッカーリーグ(2部)に所属している強豪チームだ。
 
 高校サッカーの名門・前橋育英高校サッカー部の外部コーチを兼任している湯浅英明監督は、プロを志す選手たちをどのような想いで指導にあたっているのだろうか。「ポジション問わず、見ている人たちから『あの選手のプレー上手いよね』と言ってもらえたり、日本サッカーのために戦う選手に育ってほしいと思います。最後は戦う姿勢なので、『泥臭いけど応援したいな』という背中で見せるような選手が出てくれると一番嬉しいです」。監督の熱い想いを受け継ぎ、選手たちはプロを目指して日々サッカーに打ち込んでいる。
 
 今回は、10番を背負うチームのキーパーソンに注目したい!

PICK UP選手
 千葉剛大くん(15)。ポジションはボランチ。彼の持ち味は、素早い判断で相手に身体を当てられる前にボールを受け取り、ダイレクトでプレーすることだ。

「身体が小さく当たり負けしてしまう時があるので、寝る前に20分ほど体幹トレーニングをやって、そういうところで負けないようにしたいです。試合中は常に逆サイドを見て、チャンスを探しています」と、日々の取り組みについて話す。

どんな選手!?
 湯浅監督は千葉くんのボランチとしての能力を高く評価している。「サッカーに関してのインテリジェンスがものすごく高いです。一番の強みはボールを奪うこと。相手に触れずにボールを取るとか、相手の考えを読むのに長けている選手です。(身体の)線が太くなっていけば、相当おもしろい選手になると思います」。身体が小さいことで身につけた高い判断能力。その努力は彼をチームに欠かせない「キーパーソン」と呼ばせるまでに成長している。
 
 小学6年生までザスパ草津でプレーしていた千葉くんに、前橋FCに入って学んだことを聞いた。「小学生のころは自分一人で出来た部分が多くあったと思います。しかし前橋FCに入り、レベルの高いチームと試合をしていくと、自分一人ではなく11人でプレーする大切さを学びました」。クラブで心身ともに成長していく彼は、これから更にその能力を開花させていくだろう。

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
ロナウジーニョ選手(シエンシアーノ)。見ていて楽しいプレーをするところが凄いと思います」

――将来の夢を教えてください!
「高校サッカーの全国大会で活躍して、将来は日本代表でW杯に出場したいです!」

――休みの日は何をしていますか?
「3兄弟の長男なんですけど、みんなサッカーをやっているので、一緒に技を考えたりしています。『イナズマイレブン』の技などを真似したりしています(笑)」

――これからも頑張ってください!
「体力をつけて、周りの人の目を引くようなプレーができるように頑張ります!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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