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ヤング魂 by 長谷川望

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[第76回]MF石川洸介(1FC U-12)「最後まで勝ち切るキャプテン」
by 長谷川望

 1FC川越水上公園U-12は埼玉県川越市で活動している埼玉を代表するジュニアチームだ。U-16、U-17、U-18日本代表に選出されている小川紘生(流通経済大)を輩出している。

 粂川幸司監督は小川が子供たちに刺激を与えていることを話す。「オフになったときは、戻ってきてくれて、本当に全力でプレーしながら『そのくらいやらないと上では通用しないよ』というのを教えてくれています。ずっとプロに上がるという気持ちを忘れずにやっていて、そういう選手が身近にいて、その姿を見せてくれるので、子供たちにとって遠い存在には感じないことが良い刺激になっています。ここにいた当時の小川は、すごく負けず嫌いでした。試合はもちろん、練習で負けるのも嫌だし、サッカーだけではなく、走りのトレーニングでも負けるのが嫌いな性格。温かい性格で、周りを引っ張っていけるようなリーダーシップもありました」。先輩の背中を追いかけて、1FCの選手たちは同じ夢へと続く。

 今回はプロを目指してサッカーに打ち込む小学6年生をピックアップ!

PICK UP選手
 石川洸介くん(12)。ポジションはミッドフィルダー。中盤でボールを失わず最後まで決め切る得点力を持つ彼は、チームの頼もしいキャプテンだ。
 
 JFAフットボールフューチャープログラム トレセン研修会U-12の2016年度参加メンバーに選ばている。「トレセンではみんなレベルが高く、上手い選手が多かったけど楽しむことが出来ました。最後まで粘り強く、点を決めて勝つということを学びました。勝ち切るためのシュート練習に力を入れていきたいと思います」と振り返る。各県の選手たちと出会い、試合を通じて得たこの経験は、彼を更に成長させるだろう。

どんな選手!?
 粂川監督は「常に全力でプレーしてくれます。ボールを奪われないで、試合を進めるときの中心的な選手。決定的な場面で大事な仕事をしてくれる心強いキャプテンです」と、彼に信頼を寄せている。
 
 石川くんにキャプテンとして心がけていることを聞いた。「誰かが仲間外れにならないように、声をかけたりしてチームをまとめるようにしています。このチームは、みんなドリブルが上手くて、ボールを取られないのが強みです。最近はグループで崩すこともやっているので、みんなで崩せるし、個人でも抜けるチームだと思います」。キャプテンとして責任感を忘れず、チームの特徴を良く理解している石川くん。トレセンで学んだ「勝ち切る意識」は、チームにも大きな影響をもたらしてくれるのではないだろうか。

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
柴崎岳選手(鹿島)です。パスの精度が高いし、自分でも決め切れるから、そういうところを見習いたいです」

――将来の夢を教えてください!
「右足でも左足でもシュートを決めることができるプロサッカー選手になりたいです!」

――これからも頑張ってください!
「利き足が右足なので、左足でも蹴れるように練習をしていきたいです。そして決定力を上げられるように頑張ります!」


◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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