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ヤング魂 by 長谷川望

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[第90回]FW谷澤佳紀(S.T.FC)「『走る』にこだわるムードメーカー」
by 長谷川望

 東京都清瀬市を活動拠点にしているS.T.フットボールクラブU-15は、本田圭佑(ACミラン)が経営に携わるエスティーログループのサッカークラブだ。東京都ユース(U-15)サッカーリーグ(Tリーグ)のトップリーグ1部に所属し、今季のJで注目のルーキー・安部裕葵(鹿島)を輩出している。

 廣瀬太郎監督は「本田選手の理念を共有し、走ること、ボールを止めて蹴ること、戦うこと、とにかく基本を徹底しています。その場しのぎではなく、サッカーを通じて苦しい時でも踏ん張れる人間を育てたいと思っています。またベースを作れば、安部のように高校やその後に通じるようになるので、そういう可能性があるんだよと示していきたいです」と、クラブの指導方針について話す。

 今回はチームのムードーメーカーでもある中学3年生をピックアップ!

PICK UP選手
 谷澤佳紀くん(14)。ポジションはFW。もともとDFだったが、中学2年生のときにDFからFWへとコンバートされた。持久力に自信がある谷澤くんは「前の選手が常に走ったり、動いたりすると相手DFは嫌がると思うので、トップをやるときは走るようにしています」と話す。Tリーグ1部でも初得点を決めるなど、DFの経験を活かしてFWとしての役割をこなしている。

 本田が経営に携わるS.T.FCだが、それを知ったのはクラブに所属した1ヶ月後だったと言う。「恥ずかしいことなんですけど、入ったときはこのクラブが本田選手と関わりがあるとは知らなかったんです。僕がたまたま録画していたテレビを見たら、そこに本田選手とS.T.FCが映っていて、監督も映っていて驚きました。これは何かの縁かなと思いました!」。もともと本田のファンだった谷澤くんは、当時の驚いた様子を話してくれた。この嬉しいニュースは彼のモチベーションに繋がっている。

どんな選手⁉
 廣瀬監督は彼のサッカーに取り組む姿勢を高く評価している。「とても身体能力が高く、びっくりするようなシュートを打つときがあります。ボールタッチの硬さが課題ですが、一生懸命声を出してチームの士気を高めてくれるようなプレーが出来る選手です。純粋な気持ちで取り組んでいるので、全体練習が終わった後に自分で走るなど、良い選手になりたいという向上心が素晴らしいと思います」。取材でも自分の気持ちを飾らずそのまま素直に話してくれる姿は、監督が言う「純粋」という性格を表していた。

 その飾らない性格から、自然とムードーメーカー的な存在にもなっている谷澤くんのこだわりは「走る」こと。S.T.FCを選んだ理由も走ることに力を入れてるクラブだったからだと言う。「走りの練習では誰にも負けないようにやっています。このチームは、他のクラブよりも良く走っていると思います。試合中もミスは少ないとは言えない方ですけど、それをリカバリーする走りがあります」。最後まで力を発揮するために必要な体力。試合終了まで走り切ることが出来るS.T.FCは、対戦相手の脅威になるに違いない。

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「本田圭佑選手です!! 負けず嫌いで周りに流されないメンタルと、すごく努力家のところがすごく好きです!」

――将来の夢を教えてください!
「プロサッカー選手になって世界一になることです! でもまずはこのチームで全国大会に行って、高校で選手権に出て、J1のトップチームに入りたいです」

――これからも頑張ってください!
「チームを全国に出場させられるような質の高い選手になれるように頑張ります!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、2016年『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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