beacon

ヤング魂 by 長谷川望

このエントリーをはてなブックマークに追加

[第120回]MF大場新太(若葉ウィングス)「フットサルで学んだ周りを見るチカラ」
by 長谷川望

 ロナウジーニョやネイマール(パリSG)などフットサル経験をルーツに持つプロサッカー選手は少なくない。どちらもブラジル出身で足元、ドリブルの技術が魅力的な選手だ。

 若葉ウィングスではフットサルとサッカーを学べる、東京都北区で活動しているジュニアクラブ。ブラジルにサッカー留学経験がある菊池洋輝監督が指導を行っており、育成におけるフットサルの重要性を聞いた。「日本ではブラジルはすごいテクニックの練習をしているイメージですけど、ブラジル人はフットサルやストリートサッカーから遊びながら真似ていくし、覚えていきます。育成からフットサルをやることでサッカーに生かせることはたくさんあります。ヨーロッパでも活躍している南米の選手も多いですから、どんどんプレースピードが早くなっています。そのためにも小さいうちから、より早いなかでプレーするための土台作りはとても大切だと思います」。進化するサッカーに対応できるスキルが求められていくなかで、フットサルで学べる技術は大きな武器になるのではないだろうか。

 今回はフットサル好きの小学6年生をピックアップ!

PICK UP選手
 大場新太くん(11)。ポジションはサイドハーフ。「シュート練習に力を入れています」と話す彼は、ただ蹴るのではなく、蹴り方を自分で研究して行っている。「壁にシュートを打つときに、どうやったら強いシュートになるか考えています。いろいろなモーションから、『足のここで蹴ったらどのくらいの強さが必要か』とかを試しながらやっています」。また「絶対に点をいれられたくない」と言う気持ちの強さで、攻守にわたりチームに支えている。

どんな選手⁉
 菊池監督は「キャラ的にはにこやか選手ですが、コートでは激しくプレーできる選手です。これからの成長が楽しみです」と、彼のプレー面の強さを評価している。チームメイトからも「サイドで走って、いつもボールをパスしているところがカッコイイ!」「ゴールをどんどん狙っていく選手!」と、信頼を集めている。

「フットサルが好き」と話す大場くんにその魅力を聞いた。「フットサルは4秒ルールがあって、コートも狭いし、人数も少ないから、ボールのパス回しをたくさんやらなければいけないです。なのでいっぱいプレー出来るところが好きです。プレーが早いので周りを見るチカラは、サッカーにも生かせていると思います」。フットサルとサッカー、どちらの技術も身に付けることは彼の可能性を大きく広げていく!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「フットサルの森岡薫選手(ペスカドーラ町田)です。攻撃も守備も出来るところが好きです。攻撃だったら必ず1点は入れるし、守備だったら森岡選手が前にいたらこわくて威圧感があるので、かっこいいと思います」

――将来の夢を教えてください!
「フットサルかサッカーで、世界で活躍する選手になりたいです」

――これからも頑張ってください!
「もっとチームに必要とされる選手になれるように頑張ります!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
スポーツライター長谷川望facebookファンサイトはこちら

TOP