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ヤング魂 by 長谷川望

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[第122回]MF斉藤舞大(F.C.COJB JY)「ブラジルで通用した事としなかった事」
by 長谷川望

 神奈川県横浜市で活動しているF.C COJBジュニアユースは、ブラジル遠征を行うなど海外に精通しているサッカークラブだ。遠征の他にも留学の仲介をするなど、海外で活躍する選手を多数輩出している。

 クラブの代表兼監督を務める今野英一氏は、高校卒業後ブラジルに12年間留学し、うち10年間プロサッカー選手として活躍した経験の持ち主だ。海外で求められる選手について聞いた。「平均的に良い選手よりも、何かに優れているものを持っている選手が求められます。スピードやマークのつき方、コンタクトプレーの強さなど個の強さが注目されます。海外でプロ契約をした選手もいますが、上を目指して夢を追いかけてほしいです」。ブラジル以外にもポルトガル、ウルグアイなど様々な国に選手を送り出しているF.C COJB。今後どのような選手が誕生するのか楽しみだ!

 今回はブラジル遠征を経験した中学3年生をピックアップ!

PICK UP選手
 斉藤舞大くん(14)。ポジションはボランチ。得点に絡む絶妙なスルーパスで、チャンスを作るチームの司令塔だ。現在は「オフの日は1日5㎞走っています」と身体づくりにも積極的に取り組んでいる。

どんな選手⁉
 今野監督は「去年の夏、ブラジル遠征に行った時に、『彼良いな』『ブラジルでやらないのか』と、彼の優れたセンスが現地の人から評価されていました。本人も『プロを目指したい』と言っているので、その気持ちを大切にして貫き通してほしいと思っています」と、斉藤くんの可能性に期待している。

 ブラジル遠征での様子を斉藤くんに聞いた。「体格の違いもあって、通用する部分としない部分が目立ちました。通用したことは身体の使い方だと思います。相手がボールを取りにきてもキープ出来たので、そういう所はもっと伸ばしていきたいです。苦戦したのは、パスが通らなかったことです。ディフェンスで当たり負けしたので、今は走り込んで、足腰を強くしてするようにしています。またブラジルに行って挑戦したいです!」。自分の強みと弱みをしっかりと把握することが出来たこの遠征は、彼の成長に繋がっている。

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「現役引退してしまったんですけどロナウジーニョ元選手です。華麗なドリブルとパスが見ていて感動します」

――将来の夢を教えてください!
「海外で活躍できるプロサッカー選手になりたいです!」

――これからも頑張ってください!
「高校に行って1年生からスタメンで活躍できるように頑張ります!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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