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ヤング魂 by 長谷川望

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[第134回]DF高木大和(上尾朝日FC)「チームを支える技術と判断力を兼ね備えたDF」
by 長谷川望

 NPO法人アイウィルスポーツクラブ上尾朝日フットボールクラブスポーツ少年団は、埼玉県上尾市で活動しているジュニアサッカークラブだ。昨年10月21日~11月18日に行われた第42回全日本U-12サッカー選手権大会埼玉県大会ではベスト8の成績を収めている。また昨年11月10日〜12月16日に開催された第12回埼玉県第4種サッカーリーグ選手権大会では3位というクラブ初の好成績を記録している。

 チームが成長した背景を佐藤考浩監督に聞いた。「今まではドリブルに力を入れていましたが、今はドリブルに加えて判断を伴ったトレーニングを重視するようになりました。この学年は負けず嫌いな子が多く、勝負強さも見せてくれました」。技術と判断能力の両方を鍛えることで、試合で使えるプレーを身につけている。そして大会で結果を残したことで、選手たちは自信も手にすることができたに違いない!

 今回はチャンスメイクする小学6年生をピックアップ!

PICK UP選手
 高木大和くん(12)。ポジションはディフェンダー。家の中でもサッカーボールを離さないという彼は、得意のドリブルでゲームを組み立てるキーパーソンだ。

 今年の春から中学生になる彼は、「みんな個の強さがあります。喧嘩することもあるけど、大事な時はしっかりまとまることが出来る良いチームです」と卒業を前にチームに対する想いを口にする。

どんな選手⁉
 佐藤監督は「非常に技術があり、状況判断もすばらしい選手です。相手が何人いても慌てないで選択肢の中から判断でき、ゲームを読むチカラもあるので、ゲームメイクに欠かせない存在です」と高木くんの判断能力に太鼓判を押す。

 チームの思い出について高木くんはこう語る。「全日の県大会は思い出に残っています。ベスト8で負けてしまったのが悔しいですけど、良い経験になりました。みんなで悔しい思いをしたけど、今はしっかり切り替えて次の大会に出場してベスト4まで行けたので良かったです」。楽しかったこともたくさんあるなかで、それだけではなく悔しさ噛み締めた時間も、彼らを成長させた貴重な日々となっている。それぞれチームを卒業してもこの経験を生かして成長し続けていく!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「モドリッチ選手(レアル・マドリー)です。自分はもともと中盤をやっていたので、判断が早くて、いつも状況に合ったプレーができるところが凄いと思います。W杯はいつも家でワクワクしながら見ていました!」

――将来の夢を教えてください!
「プロサッカー選手になることです! 日本代表になってW杯を制覇したいです‼」

――これからも頑張ってください!
「このクラブで学んだことを忘れないで、中学生になったら新しいことを学んで挑戦していきたいです!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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