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ヤング魂 by 長谷川望

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[第142回]FW村松智輝(手代木SC)「スピードを生かした突破力で勝利に導くストライカー」
by 長谷川望

 手代木サッカークラブは、茨城県つくば市で活動しているジュニアサッカー少年団。カシマスタジアムで行われた第42回全日本U-12サッカー選手権大会茨城県大会では準優勝という好成績を残している。また筑波大学蹴球部と女子サッカー部がコーチとして指導にあたっているのも魅力の一つだ。

 筑波大学蹴球部に所属し、手代木SCのコーチを務めている金井伸悟コーチに、どのような取り組みをしているのか聞いた。「筑波大学蹴球部は様々な分野の8つの班に分かれていて、私はスポーツメンタルトレーニングを研究するメンタル班に入っています。例えば共通意識を持つための正しい目標の立て方、より良いチームにしていくチームビルディングなどを担当します。子供たちの指導では、自分がどんな選手になりたいか目標シートを書いてもらって、自分に合ったトレーニングを決めていくというのを行っています。みんな一生懸命取り組んでくれているので、やりがいがあります」。専門的な知識を持っている学生の指導陣によって、より効果的なトレーニングが行われている。このような取り組みがチームの強さに結びついてるのではないだろうか。

 今回はこの春卒業した新中学1年生プレーヤーをピックアップ!

PICK UP選手
 村松智輝くん(12)。ポジションはフォワード。「足のパワーと体力をつけるために走り込みに力を入れています。あとたんぱく質を補うために、朝食後と運動後にプロテインを飲んでいます」と、身体づくりについて話す彼は、スピードを生かした縦への突破でチームを勝利に導くストライカーだ!

どんな選手⁉
 約3年間指導をしてきた福田紘平コーチは「サッカーの理解力が高く、人の話を吸収して自分のものにできるので、ここ数年ですごく成長しました。FWとして周りを使って、得点できる選手です」とジュニア時代での村松くんの努力と能力を評価している。

 チームメイトたちは「スピードを生かしたドリブルができる選手です。スピードに乗った時もボールを外すのではなくてしっかり扱えます」「純粋にゴールに向かって点を取りにいける強い選手!」と、ストライカーとしての能力に太鼓判を押す。

 村松くんに手代木SCでの活動を振り返ってもらった。「パスを繋ぐサッカーをしてきたので、止める蹴るの技術は高いチームでした。印象的なのは全日小のときカシマスタジアムで試合ができたことです。負けてしまって、みんなで悔しい想いをしたけど、最後の大会が終わっても自分たちのサッカーは終わらず、高い意識で練習ができたと思います」。嬉しいこと、悔しいことをチーム全員で乗り越えて培った強さは、ジュニアユースでさらに磨きをかけるに違いない!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「大迫勇也選手(ブレーメン)です。キープ力と空中戦の強さが凄いと思います」

――将来の夢を教えてください!
「ヨーロッパで活躍できるサッカー選手になりたいです!」

――これからも頑張ってください!
「コーチからは挨拶とか荷物の整理をちゃんとしているチームは強いと聞いているので、そういうところを忘れずにしっかりやって、中学でも活躍したいです!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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