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ヤング魂 by 長谷川望

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[第145回]DF渡辺敬登(三菱養和SC調布JY)「ゴールも決められる攻撃的CBへ!」
by 長谷川望

 東京都調布市で活動している三菱養和サッカークラブ調布ジュニアユースは、U-15東京都リーグ1部に所属しているサッカークラブだ。同リーグを首位で折り返し、第34回日本クラブユースサッカー選手権U-15大会関東大会に出場している。巣鴨と調布にある三菱養和SCのOBには中村敬斗(G大阪)、相馬勇紀(名古屋)など注目の若手選手が名を連ねている。

 プロになった選手の育成時代について庄内文博監督に聞いた。「相馬選手は調布出身で、小学生の頃から三菱養和でプレーしていました。オリンピック世代なので応援しています。中村選手は中学3年生の時、飛び級でプリンスリーグに出場していました。ユースに上がり、ワールドユースで活躍して『プロになりたい』という気持ちが強くなったと思います。U-17日本代表の大会では、世界のトップの同世代の選手たちを目の当たりにして、『このまま高校生年代でやっていたら間に合わないのではないか』と彼自身が実感して最後の一年はプロでやることになりました。どちらの選手も高い意識を持ってサッカーに取り組んでいました。彼らの活躍は今のジュニアユースの選手のモチベーションを上げてくれています」。プロを目指している選手たちにとって、先輩たちの背中は大きな目標となり、道しるべとなっている。

 今回は中学3年生のディフェンダーの選手をピックアップ!

PICK UP選手
 渡辺敬登(たかと)くん(15)。ポジションはセンターバック。2018年東京国際ユース(U-14)サッカー大会では東京トレセン選抜のキャプテンとして活躍している。「攻撃的なCBになるために、最近はコーナーキックなどで得点するために、空中戦の戦いで勝てるようにトレーニングをしています」と話す渡辺くんは、1対1の強さとドリブルで攻撃を仕掛けることができる攻守において存在感を発揮するキーパーソンだ。

どんな選手⁉
 庄内監督は「小学生の時は三菱養和調布のスクール生で、そこからジュニアユースに上がりました。とてもまじめな性格で、守備を忠実にできる信頼できる選手です」と、渡辺くんの大きな成長を実感している。

 国際大会ではどのような違いを感じたのか、渡辺くんに聞いた。「身体が大きくて速くて、いつも行なっている日本人同士の対決とは全然違うので驚きました。そのくらいのレベルでプレーしないといけないので、自分でも食事とかで身体を大きくしたいと思いました。気持ちの面でも、強い気持ちの表現が日本人と違うので、少しビビっちゃいました(笑)。でもそういうところも参考にしたいです」。今では「炭水化物もたくさん食べるようにしています」と話すように、普段体験できないことを体感した国際大会によって、目標が明確になった渡辺くん。身体的にも、精神的にも強いディフェンダーへと成長していくのではないだろうか。

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「ラファエル・ヴァラン選手(レアル・マドリー)、ファン・ダイク選手(リバプール)、デ・リフト選手(アヤックス)が好きです。1対1に強く、ゴールも決めているような攻撃に参加しているところを、自分の目標にしたいです!」

――将来の夢を教えてください!
「『CKだったら決めてくれる』と思われるような、ゴールも決められる選手になりたいです!」

――これからも頑張ってください!
「最近はロングボールを正確に飛ばせるように指導してもらっています。これからは関東や全国に繋がる大きな大会があるので、できるだけ上にいけるように頑張りたいです!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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