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ヤング魂 by 長谷川望

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[第165回]GK松浦大翔(bandai12)「攻撃的GK! ダノン杯で劇的ゴール」
by 長谷川望

 新潟県新潟市で活動しているbandai12サッカークラブは、今年2月2日に開催されたダノンネーションズカップ2020 in JAPAN福島会場予選(ダノン杯)に出場したジュニアサッカークラブ。1勝1分1敗で予選リーグ敗退という結果で幕を閉じたが、選手たちにとって様々な県のチームと対戦できた貴重な経験になったのではないだろうか。

 小熊理祐監督に試合後に話を聞くことができた。「ビルドアップをしながら攻撃の枚数を増やしたり、相手をどうやって崩せるか、ゴール前の課題など、修正点に気付いた価値ある試合でした。今の子供たちが卒業するまでにしっかり修正していきたいと思います。去年も参加させてもらったのですが、悔しい思いも含めて、この大会で子供たちが成長していると感じています」。ダノン杯はチームと選手たちが、技術面と精神面で大きな成長に繋がる大会となっている!

 今回は観客を魅了した新小学6年生をピックアップ!

PICK UP選手
 松浦大翔くん(11)。ポジションはゴールキーパー。ダノン杯1試合目では試合終了間際に自陣のゴールを空けてオーバーラップして放ったミドルシュートが勝利につながるゴールになるなど、積極的な攻撃参加で一際注目を集めていた。松浦くんに試合中に心掛けていることを聞いた。

「キャッチミスをしないことです。キャッチミスをしたらチームのモチベーションが落ちてしまうので、しっかりキャッチするように気をつけています。攻撃面では、チームが点数を取ると勢いがつくので、自分が前に出てプレーすることもあります」

 攻守で活躍する彼は、昨年8月1日~8月4日に開催された JFAフットボールフューチャープログラムトレセン研修会U-12のメンバーに選ばれている期待の選手だ!

どんな選手⁉
 小熊監督はダノン杯での得点シーンを踏まえて松浦くんについてこう話す。「新潟は今フットサルシーズンなので(2月2日現在)、前に出て攻撃参加する形はフットサルの経験がサッカーで生きた得点だったと思います。よくチャンレンジしてくれました。安心して任せられる、将来が楽しみな選手です」と太鼓判を押す。

 松浦くんにダノン杯を振り返ってもらった。「試合終了間際のゴールは『最後に絶対に決めてやる』という気持ちでシュートしました。決まった時はとても嬉しかったです。大会を通して、ボールをもらった時にもっと前の人にアシストしていきたいと思いました。シュートを外してしまう場面が多かったので、そこを決め切るようにしていきたいです!」。記憶に残るゴールで会場を沸かし、しっかりと反省点も見極めることができた今大会。この経験を強さに変えて、前へと進んで行く!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「川島永嗣選手(ストラスブール)です。常に大きな声を出して、打たれても周りを注意もしたり、コーチングがしっかりしているところが凄いと思います」

――将来の夢を教えてください!
「プロサッカー選手になって、世界一のGKになる活躍をしたいです!」

――これからも頑張ってください!
「試合で勝てるように、もっと練習に力を入れていきたいです!」

◆著者プロフィール◆
長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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