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[MOM3537]名古屋U-18DF吉田温紀(3年)_ACL帯同の経験を力に変える

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同点ゴールを挙げ喜ぶ名古屋グランパスU-18DF吉田温紀

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.31 日本クラブユースサッカー選手権U-18大会準々決勝 広島ユース 1-1(PK1-4) 名古屋U-18 前橋総合運動公園群馬電工陸上競技・サッカー場]

 センターバックとして安定した守備を見せ、プレミアリーグWEST首位・広島ユースの攻撃陣を抑え込み、攻撃ではセットプレーから自らのヘディングシュートでチームを救い、PK戦でも2人目のキッカーとしてきっちりとPKを決めたU-20日本代表候補DF吉田温紀(3年=名古屋グランパスU-15出身)は勝利に大きく貢献した。

 今大会の前、吉田はFW豊田晃大(3年)と共にACLに出場するトップチームに帯同し、タイに渡った。「隔離されて一人で生活したり、トップの勝負強さや勝ちへの姿勢を実感できたりして、メンタルの部分で成長できました。今日も自分が点を決めて勝つという気持ちを持てましたし、メンタル面で成長できたと思います」と異国の地で戦うトップチームと帯同した経験は大きかったようだ。「トップでは試合に出られなかった中でもコンディションを保ち続けて、タイから帰っての練習ではこの大会に向けて意識を高く練習を続けられました」と、今大会に向けてしっかりと良い準備をしてきたという。

 「試合前に、ここに来られていない3年生や下級生のメンバー、そしていろんな支えがあって試合ができることに感謝してやろう、と全員で意識を高めていました」と他者への感謝の気持ちも忘れていない。「最初0-1になり苦しい戦いでしたが、ハーフタイムでも『苦しい時こそ、そうした感謝の気持ちを持とう』と言って、諦めずに戦えて勝ちにつながりました」と試合を振り返る吉田。「自分たちからアグレッシブなサッカーをし続けてどんな状況でもいろんな人の思いを背負って、絶対優勝したいです」。トップチームで大きな刺激を受け、一回り成長した姿を準決勝、そして決勝の舞台で見せたい。
 
(取材・文 小林健志)
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