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[MOM3970]C大阪U-18DF白濱聡二郎(2年)_「絶対に自分で決めてやろうと」決勝弾は192cmの上背活かした豪快ヘッド!!

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DF白濱聡二郎(2年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.1 クラブユース選手権準決勝 C大阪U-18 1-0 横浜FCユース 正田スタ]

 0-0で迎えた後半14分、試合の均衡を破ったのはセレッソ大阪U-18の長身DF白濱聡二郎(2年)だった。MF和田健士朗(3年)からの左CKに対し、相手のマークを振り切りながらニアサイドへ。「絶対に自分で決めてやろうと思った」。192cmの長身を活かした飛び込みで競り勝ち、角度のないところから完璧なヘディングシュートを打ち込むと、これが2009年以来のファイナル行きを決める貴重な決勝ゴールとなった。

 その時脳裏をよぎっていたのはハーフタイムに告げられたコーチからの言葉だった。「いつもより消極だから、自分でゴールを守って、ゴールにつながるパスを出して、コーナーになったら自分で勝負を決めて来いと言われた」。後半1本目のCK、白濱は「クラブユース出発前に練習していた」という形に狙いを定めていたという。

 もっとも、トレーニングで準備していたのは、ニアサイドに飛び込む白濱がフリック役を務める形。しかし、シュートを打つ時にはゴールだけが見えていた。「本当は僕がそらして後ろの人が決めるはずだったけど、ちょっとだけコースが見えて……。コーチの言葉を思い出して、自分が決めてやろうと」。そう振り返った17歳は「めっちゃ嬉しかったっす」と笑顔を見せた。

 C大阪U-15西から昇格した昨季はボールを持ち上がる推進力が評価され、「CBをあまりやらせてもらえなくて、サイドハーフとかいろいろやっていた」といい、高校レベルでのCB経験は今季が初めて。「今季はCBをちょっとやらせてもらえるようになってきたけど、ビルドアップが難しくて、だんだんコーチにも教えてもらって、練習してちょっとずつできるようになった」と課題を見つめている。

 島岡健太監督も白濱の縦パスについて「狙うのと狙わないのとがまだちょっと。狙う時に時間がかかるので、相手から狙われている」と指摘。またこの日決勝ゴールを生んだヘディングについても「ヘディングの技術を考えた時に、まだまだ当てられていない。もっともっと練習しないといけない」とさらなる伸びしろを指摘する。

 それでもバスケ一家の血に支えられた192cmの上背、アタッカーを任されるほどの身体能力に技術が加われば、大きな武器になるのは間違いない。「いつもやっていることをもっとできるようになりたいのと、いい舞台なのでどんどんチャレンジできたら」。13年ぶりの決勝進出に導いた2年生ハイタワーは、この夏のビッグトーナメントでさらなる成長を遂げていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
●【特設】第46回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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