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「日本の先頭に立つきっかけに」…風間八宏体制のC大阪アカデミーが今夏のクラセンを席巻

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クラセン初優勝を飾ったC大阪U-15

[8.24 クラセンU-15決勝 横浜FC 1-3 C大阪 幕別]

 今夏の“クラセン”をセレッソ大阪のアカデミーが席巻した。

 まずは第46回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会で、セレッソ大阪U-18が13年ぶりとなる3度目の優勝。さらに第4回日本クラブユース女子サッカー大会(U-18)でもセレッソ大阪堺ガールズが初優勝を飾っていた。

 そして第37回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会、10日間で8試合を戦う超過密日程を勝ち抜いたセレッソ大阪U-15が、見事に初優勝を飾った。

 C大阪のアカデミーに大きな変化があったのは、2020年12月のことだ。川崎フロンターレや名古屋グランパスで監督を務めた風間八宏氏が、21年度よりアカデミー技術委員長に就任することが発表になった。

 日本随一の理論派で知られる風間氏の考えは、瞬く間にチームに浸透。高いレベルの要求に壁にぶち当たる選手もいたようだが、風間理論を共有する指導者たちの熱心な指導もあり、ブレることなくチームを強化してきた。

 アカデミーの快進撃に風間氏も目を細める。U-15の選手たちの優勝を現地で労わると、「間違いなく成長している。一人ひとりが力をつけていく。それが繋がればチームが勝てるということを理解できればいい」と納得の表情で話した。

 選手たちも進化を感じている。「技術が高くなった」と話したのは、大会MVPを獲得したDF上山泰智。「チームとして運ぶ、止める蹴るの意識、技術が高くなったので、相手に奪われる回数が少なくなった。いい攻撃ができるようになりました」。

 さらに金晃正監督は、今回の優勝を「セレッソのアカデミーが日本の先頭に立つきっかけにしたい」と話す。「風間さんが来られて、技術を大事にしながら戦うということが浸透している。選手たちもそれを武器に戦うということでチャレンジしてくれたのかなと思います」と今夏の快進撃の要因を分析していた。

(取材・文 児玉幸洋)
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