beacon

国際Aマッチ通算出場歴代2位タイへ…遠藤は平常心を強調

このエントリーをはてなブックマークに追加
 平常心で試合に臨む。現在、国際Aマッチ通算115試合出場の日本代表MF遠藤保仁。3日のW杯アジア最終予選・オマーン戦(埼玉)に出場すれば、GK川口能活(磐田)に並び、日本代表歴代2位タイとなる。歴代1位のDF井原正巳(現柏コーチ)の122試合もいよいよ視界に入ってくるが、遠藤自身は「今は試合に集中することしか思っていない。数字は終わったときに付いてくればいい」と強調した。

 遠藤は2002年11月のアルゼンチン戦でA代表デビュー。その後、コンスタントに出場試合数を重ね、特に試合出場のかなわなかった06年のドイツW杯以降は完全にレギュラーに定着。今や“日本の心臓”と呼ばれるほど、欠かせない存在となっている。「たくさんの試合に出られていることはありがたいし、感謝の気持ちは常に持っているけど、今は個人の数字は関係ない。しっかりピッチでいいパフォーマンスを出していきたい」。一つひとつ、目の前の試合に集中し、積み重ねてきた数字だ。

 23日に行われたアゼルバイジャン戦(2-0)はJリーグの日程の関係で招集を見送られていた。2月29日のW杯アジア3次予選・ウズベキスタン戦以来の代表戦。MF本田圭佑とは約9か月ぶりの“共演”となるが、「ほとんど一緒にやっているメンバーなので、確認するだけでいい。このまま順調にいければいいと思います」と不安はない。

「映像で相手のストロングポイントを確認した。でもこっちが大きく変えることはないと思う」。この日のミーティングではオマーンの映像を分析。午後から非公開で行われた立正大との練習試合では3日のオマーン戦を想定した戦術が試された模様だ。

 遠藤も1本目のメンバーとして出場し、MF細貝萌とダブルボランチを組んだものとみられる。「素早くボールをつないで相手のエリアに運べば、ビッグチャンスにつながる」。引いて守ってくることが想定される相手に、中盤のコンダクターとしてチャンス演出のイメージを膨らませていた。

以下、歴代出場数ランク

1 井原正巳 122
2 川口能活 116
3 遠藤保仁 115
4 中澤佑二 110
5 中村俊輔 98
6 三浦知良 89
7 稲本潤一 82
7 三都主アレサンドロ 82
9 都並敏史 78
10 中田英寿 77
10 楢崎正剛 77

(取材・文 児玉 幸洋)

▼関連リンク
ブラジルW杯アジア最終予選特集

TOP