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マンUの発表に戸惑い、香川「完全な合意はしていない」

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 マンチェスター・ユナイテッドへの移籍合意がクラブの公式HPで発表された日本代表MF香川真司(ドルトムント)が5日の代表練習後、報道陣の前で対応し、「完全な合意はしていない。交渉はしているけど、サインはしていない」と、クラブ側の“フライング”に戸惑いを口にした。

「代表戦があと2試合あるので、そこに向けて日本代表のチームメイト全員が集中している。僕もできれば代表のあとに話したい。メディアの人もそれに協力してくれたらうれしい」

 8日のヨルダン戦(埼玉)、12日のオーストラリア戦(ブリスベン)に集中したい意向を示した香川。先月21日、アゼルバイジャン戦に向けた代表合宿が始まった初日にも「今は代表に向けてやっているし、そういう話題は代表期間中は……」と、自身の移籍に関する質問をさえぎり、その後も移籍については固く口を閉ざしてきた。

 協会関係者は「本人の意向もあって、今はW杯予選に集中したいということで進めてきたが、マンチェエスター・ユナイテッドのホームページに出たことで対応せざるを得なくなった」と説明。この日、報道陣の前でコメントを残した香川だが、質問は受けず、すぐにチームバスに乗り込んだ。

「8日と12日の試合で結果を残せるように集中したい。皆さんもできるだけサポートしてくれればうれしいです」。今は最終予選のことだけを考え、日本の勝利のために全力を尽くす。

(取材・文 西山紘平)

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