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逸材アタッカー北川がU-16代表候補でアンカー初挑戦「どこのポジションでも点を取る」

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[6.24 親善試合 U-16日本代表候補4-1Aspire Academy]

 左足首の負傷でU-16代表から遠ざかってMF北川航也(清水ユース)は後半の45分間、アンカーのポジションでプレー。圧倒的なスピードとフィジカルの強さを備えた逸材アタッカーは、代表チームで初挑戦となるポジションに苦戦しながらも、終盤は決定的なラストパスを通すなど、持ち味も発揮した。「この合宿からやり始めたんですけど、その前はアンカーよりもひとつ前、ふたつ前のポジションをやっていたので難しかったです。監督から要求されていたのはボールに多く絡むこと。早く受けて1タッチで預けたり、サイドへ早く展開するということですね」

 U-16世代を代表する存在だが、代表メンバー入りが保障されているとは思っていない。昨年の日本クラブユース選手権(U-15)大会では7戦12ゴールの爆発で清水ジュニアユースを日本一へ導き、自身も得点王と大会MVPを獲得した。同年9月のAFC U-16選手権大会予選ではチャイニーズ・タイペイ戦とラオス戦でそれぞれ2ゴールを決めるなど前線の核としてチームを引っ張った。だが今春、今後のことを考慮して懸念されていた左足首の手術を敢行。経過は良好だが、長期離脱を強いられてしまい、U-16代表に関わることができなかった。自分自身の技術面にもまだ納得していない。

 それでも清水ユースでは公式戦でゴールを決めるなど復活し、代表候補にも復帰したMFは「前回のアジア予選から代表に選ばれていなくて、怪我とかあって選ばれないというのがあったんですけど、代表のやりたいサッカーが変わっていないということもありますし、少しは理解できてやれたかなと思っています」と手ごたえ。U-17W杯出場権を懸けたアジア最終予選代表入りへ向けて「点は取らないといけないと思います。どこのポジションでも点は取らないといけないと思っています」とアンカー、攻撃的MF、FWどのポジションでもゴールにこだわることを誓っていた。

(取材・文 吉田太郎)

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