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U-23代表合宿初日、練習後の選手コメント

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 男子五輪代表が8日、都内で合宿をスタートさせた。オーバーエイジのDF吉田麻也(VVV)、DF徳永悠平(F東京)、GK林彰洋(清水=バックアップメンバー)の3人もU-23日本代表に初合流。チームは11日、東京・国立競技場で行われるニュージーランドとの壮行試合に臨む。

以下、練習後の選手コメント

●FW大津祐樹(ボルシアMG)
―吉田選手とは話しやすい?
「そうですね。向こう(欧州)でも結構、お世話になっていたので、しゃべりやすいです」
―ドイツに行ったのは五輪出場のためもあった?
「自分のレベルアップとしてですね。その中で良い形でオリンピックにも選ばれたので。そこで試合に出て、またさらにレベルアップするためにも、しっかりアピールしたいと思う」
―メンバー発表は?
「時差ボケもあったので、見れました。選ばれて安心したのもあるけど、レギュラー争いもあるので、試合に出ることが大事だと思う」
―メンバーを見てどう思った?
「前でイメージされているというのは感じます。1トップはチームでやっていないけど、この代表で何度かやるようになって、もっと監督の力になりたいし、だんだん良い形になってきているので、もっともっとモノにしていきたいなと思っています。1トップでやる覚悟はできているし、そこで勝負するのは間違いない。しっかりやっていきたい」
―監督から話は?
「話もしましたけど、具体的なことは言えないです(笑)。今日、会って話をしました」
―起点になることが求められる?
「FWをやっていても、中盤から飛び越してくる選手が多い。ゼロトップではないですが、そういうイメージで。なおかつ1トップにいるからには点を取りたいし、こだわってやりたいと思う」
―1年で成長したと感じる部分は?
「どこですかね。でも、何かしら違いがあったから呼ばれたと思う。選ぶのは監督なので。成長としては球際の強さだったり、結果をしっかり出せたことだと思う」
―後ろは変わったが、前は変わっていないが?
「そうですね。中盤から前のメンバーは変わらないので、これまでやってきたことを確認して出していきたい。コンビネーションも変わらないし、すごくやりやすいと思う」

●FW齋藤学(横浜FM)
―11日のニュージーランド戦はチャンス?
「まだ自分が出られるか分からないけど、出られるように明日からの練習でアピールしていかないといけない。出たときには、自分のプレーをしっかり出していければいいなと思う」
―右、左は?
「特に。マレーシア戦のときも右でやっているし、マリノスでは左をやっているので。トゥーロンのときも右、左、関係なくやっていたし、ポジションチェンジもやっていたので、何も気にすることなくやれるかなと思う」
―メンバー発表後、初めて集まったが?
「初めての人もいるし、A代表でやってきた選手もいるけど、これから時間があるので、しっかりコミュニケーションを取ってやれればいいなと思う。初めからみんな仲が良いわけではないので。ここからしっかりコミュニケーションを取ることが今は大事かなと思う」
―メンバーも決まって今までより落ち着いてできる?
「やることは変わらないと思うので。自分の良さを出すことがアピールにつながると思っています」

●MF清武弘嗣(ニュルンベルク)
―今日帰国したばかりだが、疲れは?
「全然大丈夫です」
―いよいよ五輪に向けての合宿が始まったが?
「ずっとやってきたメンバーなので。しっかりいい準備をして、まずは11日の試合に臨みたい」
―オーバーエイジも初めて加わったが?
「練習も締まってやっていたし、もっともっとこれからよくなると思う」

●MF米本拓司(F東京)
―オーバーエイジの徳永選手がまだ入り込めていない感じがしたけど?
「それは……知らないです(笑)。突き放すわけじゃないですけど。自分から入っていかないと、途中から僕もいなくなるんでね」
―久しぶりに同年代のメンバーと一緒にやったが?
「そんなに練習をやっていないので分からない。僕は途中までだし、そんなに追い込まれていないので。でも、明日、明後日も頑張ります」

●DF吉田麻也(VVV)
―初日を終えての感想は?
「昨日試合があった選手とか、海外から帰ってきたばかりの選手も多くて、今日の練習はきつくなかったし、感じはつかめた。体も動くようになってきているし、いい感覚をつかめている。チームも思ったより明るくて、みんなでワイワイする感じだったので、それはよかった」
―監督と話は?
「ケガの状態を聞かれただけ。これからいろいろ話していくことになると思う。しっかりサポートしたいし、アピールもしていきたい」
―右膝の状態は?
「よくなっているし、ちょっとずつ全体練習に合流できるようになってきている。感覚も、体のキレも出てきている。チームに合流して気持ちも高ぶってきているけど、焦らずにやりたい」
―何を期待されていると思うか?
「守備の安定をもたらすこと、チームを引っ張っていくこと。北京で経験したことを生かしたい」
―北京での悔しさをロンドンで晴らしたい?
「北京では3連敗して、まったく結果を出せなかった。ロンドンでは結果を出して、チームを見ないと具体的な目標は言えないし、今は明確な目標を掲げることはできないけど、選手、監督と話して、目標に向かってやっていければと思う」
―オーバーエイジとしての責任もある?
「過去に曽ヶ端選手や小野選手が入ってチームを手助けしているのを見ている。五輪に2大会出るチャンスを与えてもらったことは光栄だし、自分をアピールする、チームを手助けするのにこんなにいい舞台はない。まずはケガを治して、しっかりやっていきたい」
―練習では積極的に声も出していたが?
「自分がやってほしいことを伝えているだけ。ボランチとの連係は大事だし、C大阪の2人とは密にコミュニケーションを取らないといけない。短い時間なので、1日も無駄にできないし、言えることはしっかり言って、少ない時間で密にコミュニケーションを取ることは心がけている」
―オーバーエイジとしてリーダーシップを取っていく?
「ポジション的にもそうだし、先に伝えておかないと、試合で自分が苦しくなる。やりやすい守備ができるように、自分のやりたいサッカー、自分のやりたい守備を伝えていかないといけない」
―同じオーバーエイジの徳永とは初めてプレーする?
「やったことないですね。永井とかゴンちゃん(権田)がうまくチームに溶け込ませてくれるようなコミュニケーションの取り方をしてくれるので助かっている。永井はちょっとしゃべりすぎだけど(笑)」
―このチームの分析は?
「DVDを頼んでいる。試合をフルで見たことはないので、合宿の中で1日1試合は見ていきたい」
―ニュージーランド戦は欠場するそうだが?
「足は順調に来ているけど、11日は焦る必要はない。でも、そうすると残りは2試合しかない」
―18日のベラルーシ戦で復帰する?
「そこは出るつもり。ただ、フルに出るかどうかは、あっちに行ってみてからメディカルスタッフと相談したい」
―ニュージーランド戦には出なくても、この合宿はコミュニケーションを取るうえで大事になる。
「チームの雰囲気、選手の特徴をつかむこと。みんなのことを知らないといけないし、自分のことも知ってもらわないといけない。大事な時間にしたい」
―北京での悔しさはモチベーションになる?
「北京のときは個人的にもスタメン落ちをしたし、チームとしても歯が立たなかったというより、自分たちの力を出し切れなかった。自分たちの力を出し切って歯が立たないならまだしも、力を出し切れなかったことが歯がゆかった。当時は19歳で、分からないことだらけだった。初戦にすべてをかける気持ちで戦わないといけない」
―初戦はスペインが相手だが?
「短い大会だし、優勝候補のスペインを叩けば勢いに乗れると思う」

●DF徳永悠平(F東京)
―初日を終えて?
「チームの雰囲気だけを味わえたという感じですね。特に練習で厳しいこともやっていないので。明日からまたしっかりやれると思う」
―どんな雰囲気?
「いや、もう若いから、みんな楽しくやっているし。自分が年を取ったなと感じますね。ノリがやっぱり若い。自分はノリがいいタイプでもないので」
―関塚監督が今回は『左SBで』と話していたが?
「どこでもやれるのが自分の特徴だと思うし、今回は『左で』ということなので、自分の良さを出せるようにやっていきたい」
―監督とは1対1で話した?
「そうですね。ミーティングの前に」
―左に違和感は?
「(試合で)やってみないと分からない部分もあるけど、右もやっているので問題ないです。いつ以来かは、ちょっと分からない。東京でもやってないけど、経験はあるので問題ないです」
―左SBをやる上で監督に求められたことは?
「まずは守って、そこから前に出ていって。切り返してシュートだったり。ちょうど(関塚監督が率いていた)フロンターレとのナビスコ杯決勝で左だったので、『やれるだろう?』という感じで言われた。左からシュートは狙いやすいので、狙っていきたいなと。そこは自分の特徴を一つ出せるかなと思う」
―自分からコミュニケーションを取っている?
「そうですね。話はいろいろしています。みんなとちょこちょこ話しています。ひと通りですかね。自己紹介みたいなのはまだないです。今日、このあとあればやりたいですね。でも、これからも長いので、いろいろ話せると思う」
―国見高の後輩の山村はあまり話していないと言っていたが?
「そうですね。でも、これからは俺の手下として(笑)」
―最後のランニングでは権田と一緒に走っていたが?
「ずっと一緒にやっているし、自分も情報を聞き出すには一番聞きやすい。自分は何も分からないので、そこからまずしっかり聞いて。このチームの戦術のこととか、いろいろ聞きました」
―戦術はどんなイメージ?
「SBに関してはチームでやっているとおりやれば問題ない感じです。攻撃に関してはチームと似ているところが多い。飛び出していって3人目になるとか。そんなに難しくはないと思うので、連動していければいいかなと思う」
―大事なのはコミュニケーション?
「そうですね。特徴をお互いが分かっていくこと。僕のことも分かっていないと思うので、そこをやっていければと思う」
―攻撃陣にはA代表の選手もいるが?
「間違いなく個の能力は高いし、自分がそこにもっと絡んでいけるようにしたい。しっかり中盤でボールが収まると思うので、そこにしっかり絡んでいけるようにやりたいなと思う」
―アテネ五輪はU-23の一人だったが、オーバーエイジとしてやっていきたいことは?
「自分がこのチームの戦術にしっかり合わせるということ。そこが一番ですね。このチームには今まで積み上げてきたものがあると思うし、そこにうまく自分が入っていけるようにしたい。自然と入っていければいいかなと思う」
―入っていきやすい?
「みんな能力も高いし、自然と入っていける。そんなに難しい戦術をやっているわけではないし、チームと似ている部分もあるので」

●DF酒井宏樹(ハノーファー)
―海外組として初参加だが?
「そうですね。でも、まったく変わらないです」
―移動もあったが、コンディションは?
「大丈夫です。良い状態ですし、試合もしていないので、体力も大丈夫。あとは11日にコンディションを合わせて、アピールできるように頑張りたい」
―メンバー発表後初めての練習だが?
「特に変わらないですね。リラックスできる練習内容だったので。また試合になったら引き締まると思う。メンバーが決まったので、このメンバーでいい結果を残せるようにやっていきたい」
―最後にスクワットをやっていたのは?
「結構、いつもやっているんですけど、そこにみんなが参加してきて。本来は比嘉くんもいたんですけどね」

●DF鈴木大輔(新潟)
―オーバーエイジが初めて合流したが?
「コミュニケーションが大事になるし、しっかり自分から声を出してやっていきたい。明日からゲーム形式の練習も入ってくると思うので、そこでしっかり確認したい」
―吉田、徳永の2人とは初めてだが?
「見たことしかないので、やってみないと分からない。しっかり合わせられたらいいと思うし、これからつかんでいきたい。声を出して積極的にやるのはもちろんだけど、自分の良さも出していきたい」
―本番まではあまり時間もないが?
「準備期間が短い中でも自分たちのサッカーを確認して大会に持っていきたい。難しいけど、個人個人が意識すれば大丈夫だと思う」

●DF山村和也(鹿島)
―練習前にミーティングをした?
「はい。まだ4人来てないけど、『これから始まる』というような話をしてから来ました」
―キャプテンは決まった?
「まだ決まってないですね」
―いよいよ五輪が始まるという感じになった?
「五輪という感じもしますが、まだ日本でやっているので、いつもの合宿という感じがありますね」
―オーバーエイジの2人とやってみてどう?
「今日はそこまで(負荷を)上げてやっていないけど、パスのスピードとかは速いなという印象がありました」
―徳永は国見の先輩だが、まだ話していない?
「そうですね。挨拶程度です。これから話していきたいと思います」
―メンバーも変わったが、連係は?
「チームがやっていくことは変わらないと思うので、そこは変えずにやっていきたいと思います」

●GK権田修一(F東京)
―徳永選手と話していたが?
「そうですね。まだ今日はその段階ですね。(徳永)悠平くんも『初めまして』の選手が多いし、そもそもこの選手はこういう選手、ここはこういう感じでいるよっていう情報があった方が入りやすい。そのあたりは(吉田)麻也もそうですが、麻也とは今回、宿舎で同じ部屋なので、部屋で話せればいいかなと。悠平くんとは同じチームだけど、代表の話はできるものではなかったので。だから、今日は例えば大津と東と(酒井)宏樹とキヨ(清武)はいつもあんな感じで4人でいるよ、とか。あとはチームのルールの話。悠平くんはA代表に来たことがあるので、それとこういうところが違うよとか。そういうところを伝えておけば、あとは悠平くんなりのコミュニケーションの取り方でできると思うので。そういう情報がないと、どういう感じで入っていくかも分からないと思うので。せっかく同じチームで、僕はつながりが深いので。サッカーの話より、そういう話が多かったですね」
―吉田とは学年が一緒?
「一緒です。最初の合宿に来てから入れなくなったのですが、中学の頃から合宿もしていたし、ずっと知っていますね。A代表に行っても普通に話せるし。デビュー戦のイエメン戦も一緒に出たし、A代表がザックさんになって一緒に入ったときも、どういう選手か分かっているし、性格も分かっている。プレースタイルが分かっているのは大きいですね。麻也はこういうプレーができるというのが分かるので。そういう意味ではやりやすい。僕は幸運にも、今回いる選手は、悠平くんにしても、麻也にしても、山村にしても、(鈴木)大輔にしても、みんな予選なり、チームなりで一緒にやってきた選手なので。そういう意味では関係性はつくりやすいかなと思う。でも、今の関係性でとどめるのも良くないと思うし、もっともっと良くしていかないといけない。守備はだれか一人が入って守れるようなものでもないし、みんなで守らないといけないので。僕との関係性じゃなくて、選手同士の関係性を短い中でも高められたらと思う」

(取材・文 西山紘平、河合拓)

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