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[MOM616]青森山田DF室屋成(3年)_勝敗の行方傾けた攻撃参加

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.30 全国高校総体2回戦 青森山田3-0帝京長岡 千曲市サッカー場]

 勝敗の行方を傾けるビッグプレーだった。青森山田は1-0で迎えた後半7分、左SB中島優(2年)のサイドチェンジを右中間で受けたMF池上丈二(3年)がディフェンスラインの背後へスルーパス。外側から猛然と走りこんだ右SB室屋成(3年)がダイレクトでクロスを上げると、中央のFW林雄紀(3年)が頭でゴールへと突き刺した。
 
 自陣から素晴らしい加速でDFを置き去りにして完ぺきなクロスを上げた室屋は「あまり攻撃参加とかできてなくて、苦しい時間が続いていた。1回のオーバーラップのチャンスをいい感じでクロスを上げられてよかった。前の試合でタッチ大きくなってチャンスを潰してしまう場面があったので、きょうはシンプルに上げること意識していた」と試合を決定付けたアシストに納得の表情を見せていた。

 昨年のU-17W杯で8強進出した日本代表のサイドを支えた運動量豊富なSB。この日はアルビレックス新潟特別指定選手の帝京長岡MF小塚和季とマッチアップしたが、「上手いとは感じましたけれど、縦に行かれなかったし、ある程度抑えられたと思います」とゴールに絡ませなかった。攻撃面ではビッグプレーを見せたが本職の守備面ではしぶとく、カバーリングを意識しながら危険を消してチームの勝利に貢献した。

「無失点でいけたのは大きい。特に前半はいつ失点してもおかしくなかった。そこをゼロに抑えられたのは勝ちにつながったと思います」。2試合連続無失点で16強入りを果たした室屋の目標は日本一だけ。堅守に加え、抜群の運動量とスピードで相手を切り裂く攻撃参加でも力となり、注目SBは青森山田を日本一へ導く。

(取材・文 吉田太郎)

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