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[総体]武南はファインゴールで同点も“蘇る”ことできず準優勝

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[8.4 全国高校総体決勝 武南1-2三浦学苑 松本平広域公園総合競技場(アルウィン)]

 名将・大山照人監督も「いいパス、いいクロス、いいシュートでした。これで蘇ってほしいというシュートでした」と絶賛したゴール。0-1の前半21分、武南はMF室崎雄斗(2年)を起点に左サイドをオーバーラップしたSB勝山雄月が中央へ折り返す。これをFW中薗優太が左足でゴールへ突き刺した。

 立ち上がりから出足が鈍く、大山監督も「やりたいことができないときは年に何回はある。それがきょうだったという感じがします。出足は相手の方が良かった」という内容。中薗のゴールで勢いづきたかったが、それでもこの日は動きのテンポが上がってこなかった。前半終了間際には自陣でインターセプトされてからボールを動かされて失点。ロングスローとサイド攻撃から同点ゴールを目指したが、後半は最後まで1点を奪うことができなかった。
 
 それでも今大会は24年ぶりの4強進出で初の準優勝。粘り強さと闘争心溢れる戦いぶりで青森山田(青森)や大阪桐蔭(大阪1)といった優勝候補を下すなど復活を印象付けた。“史上最低の世代”と揶揄された3年生たちが成長し、室崎やMF鈴木裕也(2年)、MF奥村宣彦(2年)ら先発の半数以上を占めた下級生も貴重な経験を得た。次の目標は選手権。6試合を戦い抜いた経験を活かして西武台、正智深谷、浦和東などのライバルたちを突破し、選手権でも全国の舞台に立つ。
 
(取材・文 吉田太郎)
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