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ヤングなでしこのキャプテン藤田「自信につながるスタート」

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[8.19 U-20女子W杯A組 日本4-1メキシコ 宮城ス]

 キャプテンのMF藤田のぞみ(浦和)にとっては、2年前の嫌な思い出を払拭する快勝スタートとなった。

 メキシコは、2010年にドイツで行われたU-20女子W杯グループリーグ初戦で3-3と引き分けた相手。日本はこの初戦で波に乗れなかったことが響き、グループ3位にとどまって決勝トーナメント進出を逃している。

 藤田はその試合にも出場しており、「ボランチで出たのですが、個人的にもまったくいいプレーができなかった。今回はその反省を生かしたい」と話していた。

 浦和のチームメイトであるMF猶本光とダブルボランチでコンビを組み、トップ下にも同じく浦和の柴田華絵。藤田は息の合ったトライアングルで中盤を制し、試合をコントロールしていく。

 前半32分には柴田が先制し、後半11分には猶本が貴重な2点目。自身も後半26分に惜しいシュートを放つなど、4-1での勝利に大きく貢献した。

 とはいえ、あくまで初戦を制したに過ぎないことは藤田自身が一番よく承知している。「今日勝てても次に勝てる保証はない。今日も苦しい時間帯もあった。試合を重ねながらチームとして成長していかなければいけない」と手綱を引き締める。

 次の相手は欧州的なスタイルで挑んでくるニュージーランド。チームの半数以上が身長170cm台という大柄なチームだが、ヤングなでしこで最も小柄な152cmの藤田に臆する様子はない。

「練習などですれ違っても大きいと感じる。でも、わたしたちはもっとやれると思っている。もっと成長しないと上にいけないけれど、ポジティブにやっていきたい」

 2大会連続出場のリーダーとして、チームを引っ張っていくつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)

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