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中盤でリズムを変えていった藤田&猶本

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[8.22 U-20女子W杯A組 日本2-ニュージーランド 宮城ス]

 2試合連続でダブルボランチとして先発出場したのが、浦和レッズレディースのコンビ、藤田のぞみ猶本光。攻守にわたってチームの心臓を担うプレーを見せ、0-2から2-2に追いつく流れをつくった。

 キャプテンの藤田は早い時間帯の2失点について、「立ち上がりは相手が高い位置からプレスに来ていて、セカンドボールも相手に拾われていた。相手は1トップでくるか、3トップでくるかというのがある中、3トップだったので、最初から来るのだろうなと思っていたのですが」と、受け身に回ってしまったことを反省。「ニュージーランドのような前半に勢いのあるパワフルなチームに対して、バランスよく守っていくことが必要だし、最低限、失点しないでいかないと苦しくなる」と今後の課題を口にした。

「2失点して焦っていた」と振り返るのは猶本だ。「大きい選手は苦手ではないが、チーム全体でパスミスが多く、リズム悪く試合に入ってしまった」と、こちらも立ち上がりのマネジメントを悔やんだ。

 ただ、1点返して迎えたハーフタイムでは「まだ大丈夫」(猶本)「あわてずにいけば、1点は絶対に取れる」(藤田)とロッカーで積極的に声を出したという。粘り強さは“姉なでしこ”譲りのヤングなでしこ。「勝ちきれなかったのはすごく悔しいけど、予選通過をすんなり決めるよりは、これでチームの結束が強まると前向きに考えている」(猶本)と、今後も息の合ったコンビネーションでチームのリズムを上げていくつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)
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