バイエルンが同クラブ史上最高額となる4000万ユーロ(約39億円)の移籍金で、アスレティック・ビルバオのMFハビ・マルティネスを獲得した。契約は5年間で、背番号は8に決定している。

　今夏、バイエルンとマンチェスター・シティがハビ・マルティネスの獲得に動いていたが、ビルバオは契約解除の違約金に設定していた4000万ユーロ以下では、同選手を放出しないと宣言していた。最終的にバイエルンが、この額を受け入れる形で移籍が決定している。

　バイエルンの公式HPでハビ・マルティネスは、「とても幸せだよ。これだけの歴史を持つクラブでプレーできることが、楽しみだ。長い間待っていたけれど、ようやく待つ必要がなくなったね。ここでプレーすることは、僕の夢だった。バイエルンはヨーロッパ、そして世界でもベストのクラブの一つだ。クラブとともに多くのタイトルを取れることを期待しているよ」と語っている。

　また、カール・ハインツ・ルンメニゲ代表取締役社長は、ハビ・マルティネス自身が、この移籍を実現するために自身の給料の一部を移籍金に充ててほしいと語ったことを明かした。

「移籍金が非常に高額だったことは間違いない。しかし、彼自身は高額な年俸は必要ないと言ってくれた。ビルバオは最初の日から協力的だったとは言えなかったから、非常に難しかった。でも、こうしてハビ・マルティネスを獲得することができて喜んでいる。税金や法的な問題も残されていたが、何とか契約を結ぶことができたよ」

　17歳でオサスナからビルバオに移籍した際、ハビ・マルティネスの値段は600万ユーロだった。6年間プレーしたビルバオで、その価値を約7倍としたスペイン代表は、バイエルンでさらに評価を高められるか。