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柏U-18で日本一獲得の中谷はU-16代表に指摘、「今のままじゃダメ。もっと自分たちから欲を」

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 7月下旬から8月上旬にかけて開催された日本クラブユース選手権(U-18)大会優勝の柏U-18DF中谷進之介は、U-16日本代表ではアンカーのポジションで攻守のリンク役を務める。「自分は攻撃よりもまず守備を意識して、高い位置で取ってから自分の右足でいいボールを供給できればなと思っている。まずは守備からです」。所属チームでCBとして存在感を放つ中谷は、CBのポジションで養った危機察知能力と対人の強さも活かしてU-16代表の勝利に貢献するつもりだ。

 クラブユース選手権での優勝は自身にとって初の全国タイトルだった。「人生で初めての全国優勝。連戦だったんですけど、決勝は緊張せずに入れて、自分のプレーというのはあまりできなかったですけど、チームが勝てたのは良かった」と振り返る。そのチームではアンカーのポジションにU-19日本代表MF秋野央樹がいる。「秋野クンはボール預けたらミスしないし、決定的なパスも出せる。秋野クンがいればチームに安心感がある。自分は代表でまだそうはなれないですけれど、ミスをしないということで安心感を与えられるプレーヤーになれればいい」。
 
 日本一を経験した中谷はアジアでの戦いを楽観視していない。「やってみないと分からないですけど、今のままじゃダメだと思うので、(直前合宿地である)アルメニアとかで詰めていかないと負けちゃうと思う。コーチに言われてからやるのではなくて、もっともっと自分たちから欲を出してやっていかないといけない」。日本一軍団の一員として“勝者のメンタリティー”を知る男は、U-16代表意識をより高めてアジア最終予選に臨む。

(取材・文 吉田太郎)

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