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日韓定期戦MVPの専修大CB栗山、今季絶望の大怪我もチーム、自身の未来のために

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[9.15 関東大学1部第12節 専修大2-1東京学芸大 味フィ西]

 大学王者・専修大の全日本大学選抜CB栗山直樹(4年=清水東高)は、7月の総理大臣杯全日本大学トーナメント初戦で左膝を負傷。前十字靭帯断裂の大怪我で7月31日に手術を受けたが、全治6~8か月という診断を受けており、今季中の復帰は絶望的となっている。

 昨年度の関東1部リーグと全日本大学選手権ではコンビを組むDF鈴木雄也と鉄壁の守りを披露して専修大の2冠獲得に貢献。そして全日本大学選抜の主将として出場した3月のデンソーカップ日韓大学定期戦では、対人で圧倒的な強さを発揮してMVPを獲得した。千葉など複数のJクラブが注目していたDFだけに「これまで肉離れも捻挫もしたことがなかった」という本人はもちろん、関係者たちもその負傷を残念がっている。それまでのパフォーマンスを見ればプロ入りは間違いなさそうであったが、J各クラブの強化部がどのような判断を下すか注目される。

 現在は「今の自分にできることをやるしかない」と裏方としてチームをサポートし、リハビリで膝の可動域を戻すこと、筋力をつけていくことに専念。走ることができるまでになるのは10月となる見込みで、12月の全日本大学選手権出場も「奇跡が起これば」と難しい状況だ。4年生としてチームに貢献できないのは本当に無念。だが、チームを声でサポートし、自身の来年のプロ入りのためにも可能な限りの努力を続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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