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復帰戦で先制アシストの加地、依然降格圏も「焦らずこの状況を楽しむ」

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[9.22 J1第26節 浦和0-5G大阪 埼玉]

 復帰戦を5発快勝で飾った。ガンバ大阪のDF加地亮が5試合ぶりに復帰した。8月11日のC大阪戦(2-2)で左膝内側側副靭帯損傷を負い、戦線離脱。全治約10週間と診断されたが、驚異的な回復力を見せ、6週間で戦列に戻ってきた。

「試合の展開を読んで、どういうポジション取りをすればいいか。そういうバランスを意識した。今、(前に)出ていいのか、守備に重点を置くのか。そこが重要だと思っていた」

 その言葉どおり、チームとして攻勢に出た立ち上がり、加地の攻撃参加から先制点を演出した。前半19分、右サイドでパスを受けると、ドリブルで中に仕掛け、PA内にスルーパス。スペースに走り込んだMF阿部浩之が技ありの左足シュートでゴールネットを揺らした。

 復帰戦で先制アシストを記録した加地は「まず相手にプレッシャーを与えていこうと、最初は(前に)出た。それがいい結果につながってよかった」と胸を張る。その後も効果的に加点し、「後半は点差もあったので、引き気味になってカウンターという狙いで全員がまとまっていた。今日は時間帯によって戦い方がハッキリしていた。全員が意思統一してできた」と力を込めた。

 毎年のように優勝争いを繰り広げてきたチームが今季はまさかの残留争いに巻き込まれている。「焦らないこと。この状況を楽しみながら、余裕を持って、相手をいなす。そういう気持ちを持つことが大事」。ベテランらしく冷静に話す右SBの復帰は、間違いなくJ1残留への追い風だ。

(取材・文 西山紘平)

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