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松本がJ2の1試合最多得点記録タイの7発勝利、反町監督「こんなゲームはもうない」

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[9.23 J2第35節 松本7-1鳥取 松本]

 今季J2初参戦の松本山雅FCがJ2の1試合最多得点記録タイとなる7得点を奪い、ガイナーレ鳥取に勝利した。ホームで鳥取と対戦し、7-1の大勝。FW船山貴之のハットトリックなどで今季最多7発での勝ち点3獲得となった。

 大勝を飾ったものの松本の反町康治監督は「こんなゲームはもうないでしょうね」とあっさりした表情。「結果的には大差のゲームになったが正直どっちに転んでもおかしくないゲーム展開だった。ルーズなゲームをしてしまったという反省も大きい」と淡々と試合を振り返り、「このゲームはこのゲーム。次のゲームはまた始まるので、またベストパフォーマンスを出したい」と次戦を見据えた。

 終わってみれば松本の18本に対して、鳥取が16本と放ったシュート数に大差はなかったが、スコアは大きく開いた。前半9分に早くも先制。DF鐡戸裕史の左クロスからファーサイドのMF藤川祐司がヘディングシュートを決めた。さらに同23分には追加点。鐡戸のパスを受けた船山が前線へパス。抜け出したFW塩沢勝吾が左足シュートで合わせた。

 その勢いは止まらずに6分後には早くも3点目を奪う。FKのこぼれから船山が右足シュートを突き刺した。前半29分までに3-0に突き放すと、同39分には4点目が生まれた。右CKのこぼれを展開。最後はDF多々良敦斗がシュートを決め、4-0。前半を折り返した。

 後半に入っても松本の勢いは止まらない。後半12分には相手DFのクリアミスをゴール正面で拾った船山がこの日2点目を決めて、5-0に突き放す。その後は同23分に途中出場したMF大橋正博が連続アシストの活躍。同24分に右サイド後方から大橋の蹴り込んだロングボール、ワンバウンドしたところを船山が右足シュート。船山がハットトリックを達成し、6-0に広げた。

 後半45分には大橋の右CKからゴール正面のDF飯尾和也がヘディングシュート。飯尾のホーム2戦連続弾が決まり、7-0に持ち込んだ。終了間際のロスタイム1分には鳥取のMF実信憲明に1点を返されたが、7-1で試合は終了。圧勝を飾った。

 試合後、ハットトリックを決めた船山は「嬉しいです」と笑顔。3度の得点シーンについてはいずれも「狙い通りでした」とキッパリ話した。前節の横浜FC戦(1-1)は引き分けだったため、2戦ぶりの白星獲得。ここ3戦11得点と攻撃陣は好調を維持し、守備陣も3戦2失点とそれに応えている。この勢いを今季残り7試合で継続させたい。

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