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[AFC U-16選手権]U-16代表が前回王者・北朝鮮撃破!世界切符懸けた準々決勝でシリアと激突!

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[9.27 AFC U-16選手権GL第3戦 日本3-0北朝鮮 イラン]

 13年U-17W杯の出場権を懸けたアジア最終予選、AFC U-16選手権イラン2012に出場中のU-16日本代表は27日、グループリーグ最終節で前回王者の北朝鮮と対戦。前半13分にFW中村文哉(G大阪ユース)のゴールで先制した日本は、後半にもMF杉本太郎(帝京大可児高)と交代出場のFW小川紘生(浦和ユース)が加点し、3-0で快勝した。グループCで2位となった日本は30日、勝てばU-17W杯進出が決まる準々決勝でグループD1位のシリアと対戦する。

 敗れればグループリーグ敗退となる大一番で96年生まれ以降の世代で構成されたU-16代表、通称「96JAPAN」が会心の勝利をおさめた。4-3-3システムを取る日本は、1-2で敗れた韓国戦から先発7人をチェンジ。GKは今大会初出場となる林瑞輝(G大阪ユース)で4バックは右から石田崚真(磐田U-18)、宮原和也(広島ユース)、茂木力也(浦和ユース)、宮本航汰(清水ユース)の構成。中盤はアンカーの位置に鈴木徳真(前橋育英高)が入り、フロントボランチは三好康児(川崎F U-18)と水谷拓磨(清水ユース)。3トップは中央に杉本、ワイドトップは右サイドが中村、左は青山景昌(名古屋U18)が先発した。

 日本、北朝鮮ともに1勝1敗同士の直接対決。是が非でも欲しかった先制点を今大会初先発の10番が決めた。前半13分、日本は相手左SBの背後を取った石田へ三好がスルーパス。これで右サイドを抜けだした石田が中央へ折り返すと、中村が右足でゴールへと押し込んだ。昨年の1次予選で2試合連続のハットトリックを記録している中村の今大会初ゴールが貴重な先制ゴールとなった。

 技術で上回る日本はショートパスで細かくボールを動かしながらも、三好のループパスから中村がGKと1対1となるなど相手の背後への効果的なパスも交えてリズムをつかむ。ただ、20分を過ぎると相手のパワーに押し込まれる時間帯が続き、37分にはクリアミスからFWリ・グァンソンに決定的な右足シュートを放たれる場面もあった。だが34分、鈴木から楔のパスを受けた杉本が反転からの右足シュートを放ち、43分には杉本のラストパスで完全にフリーとなった中村の決定的な右足シュートがゴールを襲うなどリードしたまま前半を終えた。

 そして後半4分、サウジアラビアとの初戦でもゴールを決めている杉本が2点目のゴールを奪う。杉本は左中間でボールを受けると、DFのマークを外してから強烈な左足シュートをゴールへ突き刺し、2-0とした。8分にはPAでのルーズボールを競り合った鈴木がファウルを取られてPKを献上しまったが、それでもMFチョン・グムソンの右足シュートを左へ跳んだGK林が左手ワンハンドでストップ。相手に傾きかけた流れを守護神の好守で再び引き寄せた。

 決勝トーナメントへ進出するためには3点取るしかない北朝鮮に対し、高い位置でボールを奪った日本は正確な技術と絶妙なポジショニングのボール回しで相手をいなし、完全に試合を掌握。11分に青山から小川、27分には三好からMF会津雄生(柏U-18)へ入れ替えると、36分にはGKをかわした小川が2試合連続ゴールを決めて3-0とした。

 39分には水谷をDF大西勇輝(京都U-18)へ入れ替えた日本は、これで今大会3試合でGK田口潤人(横浜FMユース)を除く22人の選手の起用。全員サッカーで戦うチームは、前回大会準決勝で敗れている北朝鮮に勝利し、グループリーグ突破を決めた。これでU-17W杯出場権獲得まであと1勝。次戦、シリアとの準々決勝を制して4大会連続のU-17W杯出場を決める。
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