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仏デシャン監督「香川は素晴らしいテクニシャン」

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 12日にホームのサンドニで日本代表と親善試合を行うフランス代表のディディエ・デシャン監督が、FW香川真司(マンチェスター・U)に大いなる警戒を寄せた。

「香川は試合によっては中盤の真ん中でプレーすることもあるし、代表では左サイドをやっている。香川を止めるにはどのポジションにいるかにもよるが、彼は素晴らしいテクニシャンで、ゴールもできるし、パスもできる。(守備の)選手を振り切る力がある」

 日本とフランスがサンドニで試合を行うのは01年5月以来、11年半ぶり。その試合で日本は中田英寿を除いてだれ一人通用する選手がおらず、0-5と大敗した。

 当時のフランスは98年W杯優勝、00年欧州選手権制覇と隆盛を誇った時期ではあったが、日本は滑って転ぶ選手が続出するなど、世界トップレベルとの差をまざまざと見せつけられたという印象だ。

 けれども、あれから11年がたち、日本は大勢の選手を欧州クラブに輩出するようになった。デシャン監督は「世界ランクも23位と成長しているし、香川のような素晴らしい選手がマンチェスター・ユナイテッドでプレーしているのも、日本の成長の証だ」と、日本チームに対しても警戒心をのぞかせる。

「日本は組織的にしっかりしていて、みんなで攻めてみんなで守るが、本田が出られないようなので、普段のパスサッカーではなく、ロングボールを蹴ってくる可能性もあると思う」。W杯欧州予選の大一番であるスペイン戦を16日に控えるが、日本に対しても気を抜くつもりは一切ない。

(取材・文 矢内由美子)

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