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“サンドニの悲劇”払拭へ、吉田「どれだけやれるかよりどうやったら勝てるかを考える」

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 虎視眈々と大金星を狙っている。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は12日のフランス戦に向け「どれだけやれるかより、どうやったら勝てるかを考えないといけない」と強調。アウェーでの一戦にも胸を借りるつもりはない。

「カットインするタイミングや、飛び出してくるタイミング、飛び出しの質。アジアとはまったく違ったものになる」。そう警戒しながらも「僕も欧州組のみんなもそういう中でやっている。気を抜けばやられる試合になる。その中でプレーすれば成長にもつながる」と気後れはない。

 サンドニでのフランス戦と言えば、トルシエ元監督時代の01年3月に対戦し、0-5で惨敗した「サンドニの悲劇」が今もサッカーファンの脳裏には焼き付いている。ピッチに足を滑らす選手が続出するなど、すべてにおいて手も足も出ない完敗。11年の時を経て日本サッカーがどこまで成長しているか。吉田を含め、数多くの代表選手が海を渡って海外でプレーしている今、また違った戦いになることをだれもが期待している。

「ピッチはお互いのこと。欧州のこの時期は雨が多いし、滑らないことが何よりの対策になる」。劣悪なピッチコンディションになろうと、海外での経験を積み重ねてきた吉田に不安はない。「レベルは高いと思うけど、僕たちだって決して低くない。しっかりやれば対応できる。守備でも攻撃でも、今までやってきたものを出したい」と誓っていた。

(取材・文 西山紘平)

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