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“磐田キラー”赤嶺が先制弾もドロー、仙台は首位奪回ならず

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[10.27 J1第30節 磐田1-1仙台 ヤマハ]

 2位ベガルタ仙台は敵地でジュビロ磐田と対戦し、1-1で引き分けた。0-0の後半32分に“磐田キラー”のFW赤嶺真吾が先制点。3連勝は目前だったが、後半39分に追いつかれた。連勝が2で止まった仙台は勝ち点1を上積みするにとどまり、首位奪回はならず。首位・広島も引き分けに終わったため、2チームが勝ち点55で並んだまま、リーグ戦はいよいよ残り4節となった。

 仙台は開始早々にビッグチャンスをつくった。前半1分、DF鎌田次郎からの1本のロングフィードにMF梁勇基が反応。PA内に飛び出し、GKと1対1の絶好機を迎えたが、右足のシュートはGK八田直樹に阻まれた。

 立ち上がりからヒヤリとさせられた磐田も2試合ぶりに先発復帰したFW前田遼一を中心に反撃を狙う。前半37分にはDF駒野友一の右クロスが逆サイドに流れたボールを戻し、MF菅沼実が左足ミドル。鋭い弾道のグラウンダーのシュートだったが、GK林卓人が何とかかき出した。

 0-0で折り返した後半立ち上がりは磐田がペースをつかむ。後半5分、右サイドからドリブルで仕掛けたMF山田大記が左足でミドルシュート。GKが弾いたボールを菅沼実が拾うと、切り返しでDFをかわし、右足で狙ったが、またもGK林の好セーブに阻まれた。

 守護神のビッグセーブで徐々に流れを引き寄せる仙台は後半15分、FWウイルソンが右サイドをドリブルで突破。ゴール前に折り返したボールを赤嶺が胸で落とし、右足でシュートを打ったが、GKに弾かれた。

 磐田は後半25分、2度の右足第5中足骨骨折を乗り越え、戦列に戻ってきたFW金園英学を今季初出場となるピッチに送り込む。同28分には右サイドからの駒野のアーリークロスに金園がダイビングヘッドで飛び込むが、シュートはミートし切れず、ゴール上へ外れた。

 一進一退の攻防の中、決めるべき男が決めた。仙台は後半32分、スルーパスに反応したDF菅井直樹がPA内に進入。相手GKと交錯しながらゴール前に折り返し、赤嶺が右足で押し込んだ。待望の先制点を奪った赤嶺はこのゴールでリーグ戦の対磐田戦は12試合8得点。“磐田キラー”の本領を発揮したが、終盤にまさかの展開が待っていた。

 磐田は後半39分、DF山本脩斗の左クロスを逆サイドの前田が落とし、山田がゴール前に折り返す。グラウンダーのクロスに合わせたのは途中出場のMF山本康裕。左足でゴールに押し込み、1-1の同点に追いついた。首位返り咲きを狙う仙台は終盤まで攻め抜いたが、後半ロスタイム、梁のFKに合わせた赤嶺のヘディングシュートもゴール上へ。勝ち越しゴールを奪うことはできず、勝ち点1を分け合った。

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