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[フットサルW杯2012] ラスト8秒でスーパーセーブの”GK”小曽戸「ヤバいなと思った」

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[11.4 フットサルW杯2012 ポルトガル5-5日本 コラート]

 指揮官の予想は、思わぬ形で的中した。残り8秒、パワープレーに出ていた日本は、ポルトガルの速攻に遭う。GKを務めていたのは、本来はFPの小曽戸允哉(バサジィ大分)だ。懸命に自ゴール前に戻った小曽戸は、相手のシュートをブロックした。このセービングのおかげで、日本は5-5の引き分けで試合を終えることができた。「残り20秒で何かが起きる」と、予言していたミゲル・ロドリゴ監督の言葉は、思わぬ形で現実となった。

「本当に厳しい試合でしたが、みんなの頑張りもそうですけど、たくさんの応援があったから追い付けたと思います。みなさんに感謝するとともに最後の試合を頑張りたいと思います」と、試合を振り返った小曽戸は、最後の『スーパーセーブ』は、偶然のものだと明かした。「もう『ヤバいな』と思いましたよ。でも、前に出た方が良いかなと思ったら、上手く止めることができて。運が良かったですね」。

 パワープレー時にGKを務めているのは、セービングに定評があるから、ではない。「GKをやったこともないですし、セーブすることに関しては練習もしていません。多分、選手交代する速さとか、そういうところで意味を持ってもらっていると思います」と、笑った。

 小曽戸は以前から「2位でグループステージを突破したい」と、話していた。自身のスーパーセーブで、その可能性を大きく手繰り寄せたが、すでに意識はリビア戦に向いている。「この試合に引き分けたのは、最後にリビアに勝つためだと思うので。そこに勝って、しっかり2位通過、もしくは3位で予選を突破したいと思います」と、気を引き締めてミックスゾーンを後にした。

(取材・文 河合拓)

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