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G大阪は3発快勝も降格圏脱出ならず、次節で降格の可能性も

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[11.17 J1第32節 清水1-3G大阪 アウスタ]

 16位ガンバ大阪は敵地で清水エスパルスに3-1で快勝し、3試合ぶりの白星を飾った。4戦負けなし(2勝2分)で勝ち点を37に伸ばすと、17位新潟との勝ち点差を3に広げたが、14位大宮、15位神戸も勝ったため、降格圏脱出はならず。残留圏となる神戸との勝ち点差は「2」のまま残り2節となった。次節、引き分け以下に終わった場合、他チームの結果次第では最終節を残して降格が決まる可能性もある。

 清水は開始早々のアクシデントでMF杉山浩太がMF二川孝広と頭部同士で接触。脳震盪により、前半21分にFW高木俊幸との交代を余儀なくされた。雨風が激しさを増す中、均衡を破ったのはアウェーのG大阪だった。前半24分、左サイドの高い位置でボールをキープしたMF家長昭博が後方のMF倉田秋に戻すと、倉田がドリブルでPA内に進入。左サイド角度のない位置から右足で逆サイドのサイドネットに流し込み、先制点を奪った。

 G大阪は前半37分にも家長がシュートを狙うが、GKがセーブ。ロスタイムにもFWレアンドロの左クロスに家長が合わせるも、枠を捉え切れなかった。前半のシュート数はG大阪の6本に対し、清水は1本。G大阪ペースで45分間を終えた。

 後半立ち上がりに試合は大きく動く。清水は後半1分、右CKのチャンスにゴール前でFW金賢聖がDF岩下敬輔に倒されたとしてPKを獲得。これをFW大前元紀がゴール右隅に決め、1-1の同点に追いついた。しかしG大阪も後半7分、二川の右サイドからのアーリークロスにレアンドロがヘディングで合わせ、すぐさま勝ち越した。勢い付くG大阪は同19分、前線でキープしたレアンドロが二川に落とし、二川のスルーパスに倉田が反応。右足ダイレクトでゴールに流し込み、3-1と突き放した。

 そのまま勝ち点3を手にしたG大阪だが、14位大宮、15位神戸も勝ったため、残留圏浮上はならず。次節24日のF東京戦で引き分け以下に終わった場合、残留を争う他チームの結果によっては降格が決まる可能性もある。2得点の倉田は「残り3試合、全部勝つつもりなので、今日は当たり前のことをしただけ」と強調。「この勝ちは忘れて、残り2戦に備えて準備したい」と、勝利にも笑顔を見せることなく、早くも気持ちを切り替えていた。

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