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西野監督解任の神戸、ルーキー奥井のプロ初ゴールで10試合ぶり白星

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[11.17 J1第32節 F東京0-1神戸 味スタ]

 15位ヴィッセル神戸はアウェーでFC東京と対戦し、DF奥井諒のプロ初ゴールで1-0で競り勝った。8月18日の札幌戦(4-2)以来、10試合ぶりの白星。西野朗前監督解任後初の試合で3か月ぶりの勝利を飾り、勝ち点を39に伸ばした。16位G大阪も勝ったため、降格圏との勝ち点差は「2」のままだが、次節24日の柏戦に勝って、G大阪が引き分け以下に終われば最終節を残してJ1残留が決まる。

 前節の横浜FM戦に1-2で敗れ、9試合連続白星なし(4分5敗)となった神戸は西野前監督を解任。この試合から安達亮ヘッドコーチが暫定的に指揮を執った。雨でピッチの至るところに水たまりができ、ボールが急に止まるなど劣悪なピッチコンディションの中、神戸が先手を取った。

 前半8分、MF野沢拓也のロングフィードをMF小川慶治朗が落とし、FW大久保嘉人が右足でミドルシュート。同22分にはFW都倉賢が振り向きざまの左足ミドルを狙った。そして前半27分、奥井がドリブルで中央を駆け上がり、小川に預けると、リターンパスを受け、PA手前から右足を振り抜く。思い切りのいいミドルシュートをゴール左隅にねじ込み、大卒ルーキーのプロ初ゴールで神戸が先制に成功した。

 神戸は前半41分にも野沢の右クロスに都倉がヘディングで合わせる決定機をつくるが、シュートはゴール右へ。劣勢のF東京も前半ロスタイム、途中出場のDF太田宏介が左サイドをえぐり、マイナスの折り返しを入れたが、MF梶山陽平はシュートを打ち切れず、前半は神戸の1点リードで折り返した。

 F東京は後半2分、梶山の浮き球のパスからMF田邉草民が右足ボレー。GKが弾いたところにMF石川直宏が詰めたが、シュートはDFが体を張ってブロックした。後半26分には太田の左クロスに途中出場のFW渡邉千真が頭で合わせるが、ゴール右へ。ボールがほとんど転がらないピッチコンディションに両チームの選手が苦しむ中、神戸は集中力を切らすことなく、F東京の反撃に耐え続けた。後半38分にはCKのピンチにFWルーカスのヘディングシュートをGK嘉味田隼がビッグセーブ。ロスタイム4分間も含めて1点を死守し、勝ち点3をもぎ取った。

 プロ初ゴールが値千金の決勝点となった奥井は後半36分に足をつって交代。最後はベンチから試合を見守っていたが、「チームが一丸となって戦ってくれていたので、みんな頼もしかった」と笑顔。「残り3試合で勝ち点9を取るのが目標だった。その最初の一つを達成できたので、残り2試合両方とも勝ちたい」と誓っていた。

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