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[MOM217]福岡大MF清武功暉(4年)_足に故障を抱えるも“手技”で流れを引き寄せる

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 やはり男が必要だった。19日に行われた1回戦の桃山学院戦(1-0)で試合中に右足を負傷した影響でベンチスタートとなったMF清武功暉(4年=大分U-18、サガン鳥栖入団内定)は、1点ビハインドの後半12分から出場。「きょうは途中から出るというのは決めていた」。福岡大は清武投入後の8分間で3得点を奪い、見事逆転勝利を飾った。

 出場してまもなく得た右サイドからのスローイン。清武はロングスローをPA内に入れると、慌てた阪南大DF陣のファウルを誘い、PKを獲得。「投げ始めたのは去年からです。もともとスローイングで遠くに投げれた。最初は遊びの中から始めたが、今では武器になっている。今年は180cmを超える選手が5、6人いる中で、セットプレーは強いので、どんどんやっていこうと思っています」。“手技”にも優れる清武の武器を生かした攻撃で流れを引き寄せた。

「セットプレーから1点取ることが出来たのが大きかった。あれでチームが勢いに乗った」。直後のプレーでもFW岸田和人(4年=大分U-18)の逆転ゴールもアシストし、勢いに乗ったら止まらないところも示した。

 残るは決勝戦の1試合のみ。1年生の時にも決勝に進出したが、当時のエースFW永井謙佑(現名古屋)がA代表に招集されたために欠場し、明治大に敗れた苦い思い出がある。「3年前はすごく悔しい思いをした。悔しさをバネに優勝して終わりたい」。福岡大初の栄冠を置き土産に、プロの舞台にはばたきたい。

(取材・文 児玉幸洋)

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