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[全日本ユース(U-15)選手権_MOM]G大阪JYMF市丸瑞希(3年)_U-17代表が流れ傾ける一撃

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[中学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.27 全日本ユース(U-15)選手権 G大阪ジュニアユース3-1横浜FCジュニアユース J-GREEN堺]

 来年、U-17W杯に出場するU-17日本代表のUAE遠征(13年1月1日~9日)メンバーに選出された実力者が貴重な先制ゴールを叩きだした。

 前半27分、G大阪ジュニアユースMF市丸瑞希は左中間でボールを拾うと、前方に開いたスペースをドリブルで突いてから、DFのマークを外して右足一閃。コントロールされた一撃はGKの指先を抜けてゴール右隅へと吸い込まれた。序盤、やや流れの良くなかった試合展開を自らへ傾ける先制ゴール。市丸は「(小田垣)旋とDFが交錯してコケてくれたんで、ちょうどスペースができて気持ち良くシュートが打てました。あそこはもう狙っていました」と会心の一撃を笑顔で振り返った。

 配球役としては世代屈指のレベル。中盤の底の位置で正確なショートパスをつないで攻撃のリズムをつくり出し、また大きな展開とエースFW高木彰人のスピードを活かした縦パスで相手を苦しめ続けた。中盤で相手のボールを奪いきれず、またパスミスなど反省点もあったが、2点目の起点になるなど快勝に貢献したMFは「(G大阪は)FWがフィジカル強くてスピードもあるのでそこを狙った。(一方で)中盤でポゼッションもできる。きょうは周りしっかり見ながらできたと思います」と納得の表情を浮かべていた。

 U-15世代全国2冠の司令塔は世界大会を控えるU-17日本代表としても期待されるタレントだ。高校2年生もいる同代表では1~2学年下の世代に当たる市丸だが、9月のU-15年代のオールスター戦、U-15メニコンカップ2012 日本クラブユースサッカー東西対抗戦(U-15)でMVPを獲得すると、今月上旬のU-16日本代表候補沖縄合宿に招集。風邪によって同代表候補合宿には参加することができなかったが、それでもアジア予選を突破したメンバーも名を連ねるUAE遠征遠征メンバーに再招集されたのは期待の表れだろう。

「嬉しいです。これで遠征で結果を残してまた次も呼ばれるように頑張りたいです」と意気込む市丸。まずは3冠獲得のかかる決勝勝利に集中し、13年元日に始動するU-17代表遠征へ弾みをつける。

(取材・文 吉田太郎)

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