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遠藤「前半のチャンスで点を取らなかったことが…」

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[1.1 天皇杯決勝 G大阪0-1柏 国立]

 前半は完全にガンバ大阪のペース。だが、ゴールが決まらない。

 前半9分、MF遠藤保仁のCKからFWレアンドロのシュートが決まったかと思えばオフサイド。同26分、27分にはサイドを切り裂いて波状攻撃を仕掛け、相手をきりきり舞いにさせたが、それでもゴールに至らない。

 そして、受け身に回っているかに見えていた柏にセットプレーから先制点を決められたのは前半35分だった。相手はすかさず、守備の意識を高め、ゴール前を固めていった。

「流れの中で自分たちが点を取れなかったのも敗因の一つだし、セットプレーでやられたのも敗因の一つ。いい内容であっても、今日に関しては勝たないと意味がなかった」

 遠藤は声のトーンを潜めながら、淡々と話した。

 J2とACLをダブル制覇するチャンスを手にしようという野望を胸に、元日の国立競技場に乗り込んだ。けれどもまたもや直面したのは、チャンスに決めきれず、守備で耐えきれず、敗れてしまうという構図だった。

 この日は「前半は自分たちのペースだったし、守備もうまくいっていた」と遠藤が振り返ったように、守備陣が大きく崩れるような時間帯はなかったが、今シーズンを象徴するような展開を天皇杯決勝という大舞台で演じてしまったことが悔やまれる。

 それでも遠藤は言う。

「ガンバにとっては厳しく、難しいシーズンだったし、最後にタイトルも獲れなかった。でも、ここで立ち止まっているわけにはいかない。新たに高いモチベーションを持ってやっていきたい」

 2013年の蹴り初めを終え、背番号7はそう言って前を見据えた。

(取材・文 矢内由美子)

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