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初選出でA代表デビューの大津、「人生で一番緊張した」

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[2.6 キリンチャレンジ杯 日本3-0ラトビア ホームズ]

 A代表のピッチは想像以上だった。後半36分、A代表初選出のFW大津祐樹(VVV)がFW岡崎慎司に代わってピッチに入る。初招集でA代表デビューを果たした22歳は「正直言うと、生まれて初めて緊張した。生まれて初めての緊張感だった」と苦笑いしながら、その瞬間を振り返った。

「A代表でプレーするということへのいい意味での緊張だった。人生で一番かも。オリンピックよりも全然。正直に言うと」。強心臓の持ち主でも特別だったA代表。それでも、ウォーミングアップ中にベンチから呼ばれたときも、ピッチに入るときも、さらにはピッチでボールを持ったときも、スタンドからひと際大きな歓声を浴び、「盛り上げてくれるとやりやすいし、ありがたいこと」と、サポーターに感謝した。

 後半38分には右サイドのゴールライン際で粘ってCKを獲得。同42分、FW香川真司からスペースに出たパスに走り込んだ場面ではDF酒井高徳とかぶってクロスを上げ切れなかったが、デビュー戦で存在感を見せようと必死にアピールした。

「(年齢が)上の選手も向こう(ヨーロッパ)で面倒を見てもらっている先輩が多い。入りやすいチームだし、知っている人が多いので、海外生活でも助かっている」。チームにはすんなり溶け込むことはできたが、それも試合となれば別物。独特な緊張感を味わったデビュー戦を終えた大津は「まずは試合に出れたので、次はチームで活躍することが一番。しっかり結果を出していきたい」と、視線を前に向けていた。

(取材・文 西山紘平)

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