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[MOM751]浦和東DFンドカ・ボニフェイス(2年)_10番背負う注目DFが無失点勝利もたらす

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.9 埼玉県新人大会1回戦 成徳深谷0-1浦和東 西武台G]

 背番号10の注目CBが成徳深谷攻撃陣の前に立ちはだかった。1点を追う成徳深谷攻撃陣はロングスロー、FKを次々と前線へ放り込むなど何とか1点を挙げようと仕掛けてきたが、浦和東は「身体張って守るしか自分はない」というU-16日本代表候補DFンドカ・ボニフェイス(2年)が180cmの高さと身体の強さを活かした守りで相手の攻撃を跳ね返していく。特に終盤は相手に押し込まれる苦しい展開だったが、ンドカはチームの中心となって反撃を封じきり、無失点勝利をもたらした。

 野崎正治監督も「前半は食いついてしまった場面もあったけれど、良く身体を張って守っていた」と評価したンドカだが、本人は「(守備面に関しては)相手もデカかったんですけど、ヘディングでは負けていなかったと思う。そこは自信をもってやりたいと思いますけど、もっとこれから伸ばさないといけない。(また)蹴ることが多すぎて、もう少し横を見てつなぐことができたら良かったです。自分は来たボールを前に返すしかできていなかった。フリーだったらもっと落ち着いて繋がないといけない」と課題と反省についての弁を連発していた。

 昨年はCFとして前線でタメをつくり、周囲を活かすプレーをしていた。埼玉県選抜でもFWとしてプレー。野崎監督は「本人は前をやりたいと思いますよ。そのためにはボニ(フェイス)の代わりになるCBを育てないといけない」と今後FWへ再転向させる可能性を口にしていたが、中学時代にDFを務めていたンドカは「攻めた方が楽しいですけど、前で受けてもヘディングするくらいしかできない。(現時点は)ディフェンスの方がチームに貢献できると思います」とDFとしてチームに貢献することを誓う。そして「まずは守備のこと、ゼロのことを考えます。ただFK、CKで上がった時に決めることができていない。もっと決められたらいいと思います」とDFでもどん欲にゴールを狙っていく意欲を口にした。

 一昨年、夏冬連続で全国大会に出場したチームは昨年、全国総体予選が準決勝、選手権予選では決勝でいずれも惜敗した。昨年から主力のひとりとして出場続けているンドカは今年、チームの核となっていかなければならないと実感している。「自分は去年も試合に出ていて、今年はチームを引っ張っていかないといけない立場なんですけど、まだ全然引っ張れていない。キャプテンとかと一緒にチームをもっと引っ張っていかないといけない。(今年は)選手権に出る」。ナイジェリア系の注目選手はチームの中心として、どん欲に結果を出すこと。今年は必ず全国舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)

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