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トップ下は香川か憲剛か…ザック「もう少し検討したい」

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 日本サッカー協会は14日、国際親善試合・カナダ戦(22日、ドーハ)、W杯アジア最終予選・ヨルダン戦(26日、アンマン)に臨む日本代表メンバー23人を発表した。勝てば5大会連続のW杯出場が決まる敵地での大一番で、チームの主力であるMF本田圭佑(CSKAモスクワ)、DF長友佑都(インテル)が負傷のため招集を見送られた。

 原博実技術委員長は本田の状態について「クラブと連絡を取っているが、よくなってきているとは聞いている。しかし、まだベンチに入ったり、試合をやれる状態ではないということで招集を見送った」と説明。11年に手術した右膝の状態や、古傷の左足首に不安があるものとみられ、「回復傾向にあるとは聞いているが、ヨルダン戦までに100%の状態に戻るかを考えたとき、それは無理だと判断した」と語った。

 また、2月24日のミラノダービーで左膝外側半月板を損傷した長友についても「時間がたって、練習も前よりはできるようになっているが、これだけの期間、試合から離れていることもあり、今週のメンバー入りも難しいと連絡が来ている」と、招集できる段階ではないとの認識を示した。

 本田と長友の不在についてアルベルト・ザッケローニ監督は「2人がいないことは痛手にはなる」と認めるが、「本田も長友も、これまでの予選でいないときもあったが、彼らの代わりに入った選手が見事な活躍をしてくれた」と強調。「本田の代わりに入る選手が、本田と同じ特長を持っているわけではない。代わりに入る選手の能力、特長が最大限に生かせるやり方をしないといけない。そこは監督の役割。本田がいないときの勝率がよくないと言われるが、慣れの問題もある」と、大きく不安視はしなかった。

 長友に代わる左SBはDF酒井高徳(シュツットガルト)かDF駒野友一、本田に代わるトップ下にはMF中村憲剛(川崎F)、またはFW香川真司(マンチェスター・U)が入る可能性が高い。指揮官は「(中村)憲剛はよりMFタイプで、中盤にバランスをもたらす。香川はよりセカンドトップに近い」と、その違いを指摘する。

「トップ下をだれにするかは、左右の2枚をどうするかが大きく影響する。両サイドには、MFというよりFWに近い攻撃的な選手を置いている。バランスのところでサイドの構成を考えながら、2列目の3人を決めたい」。そう語るザッケローニ監督は「試合までもう少し時間があるので、もう少し検討したい。カタールでの合宿で、それぞれのコンディションを見極めながら決めていきたい」と話すにとどまった。

(取材・文 西山紘平)

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