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“鬼門”の敵地戦を警戒するザック、「ヨルダンは自信を付けている」

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 日本サッカー協会は14日、国際親善試合・カナダ戦(22日、ドーハ)、W杯アジア最終予選・ヨルダン戦(26日、アンマン)に臨む日本代表メンバー23人を発表した。勝てば5大会連続のW杯出場が決まる敵地での大一番。アルベルト・ザッケローニ監督は「予選は3試合残しているが、3試合と言わず、できるだけ早く決めたいと思っている」と、6月4日のオーストラリア戦、同11日のイラク戦を前に本大会出場を決めたい考えをあらためて強調した。

 ヨルダンは現在、勝ち点4でB組の最下位だが、勝ち点では2位オーストラリアとわずか1差。ホームでは昨年9月11日にオーストラリアを2-1で下しており、簡単な試合ではない。「ヨルダンはホームでオーストラリアに勝利し、自信を付けている状態ではないかと思っている」。そう指摘する指揮官は「他の国と同じように(W杯出場の)可能性を多く残している。彼らが最高のパフォーマンスで来ることを覚悟してやっていきたい」と警戒を強めた。

 ヨルダンがオーストラリアを下した会場と同じ舞台となるキング・アブドゥラ・インターナショナルスタジアムは、日本にとって“鬼門”でもある。昨年2月5日の五輪アジア最終予選でU-23日本代表がシリアと対戦したのが、このスタジアム。劣悪なピッチコンディションに日本らしいパス回しは封じられ、試合終了間際の失点で1-2で敗れた。

 この試合を現地で視察していたザッケローニ監督は「ピッチコンディションはお世辞にもいいとは言えない状態だった。あのときよりも良くなっていることを祈る」と話したが、そう期待どおりにはいかないだろう。完全アウェーの雰囲気とピッチコンディション。ザッケローニ監督が「ヨルダンがアグレッシブに来るか、引いて来るか分からないが、どちらにも対応できるように準備したい」と話すように、冷静さと柔軟な戦い方が求められそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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