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磐田FW前田完封の横浜FMが6年ぶりの開幕3連勝!!

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[3.16 J1第3節 横浜FM2-1磐田 日産ス]

 J1は16日に第3節を行い、開幕2連勝で首位に立つ横浜F・マリノスは、未勝利のジュビロ磐田と対戦した。前半45分にDF栗原勇蔵のゴールで先制した横浜FMだが、その2分後にMF山田大記にゴールを許す。それでも、後半15分にMF兵藤慎剛の今季2点目となるゴールで、再びリードした。その後、退場者が出た磐田の反撃を凌ぎ切った横浜FMが、2-1で06年以来7年ぶりの開幕3連勝を飾った。

 横浜FMは前節の清水戦(5-0)と同じスターティングメンバーで、この試合に臨んでいる。対する磐田は、前節の大宮戦(0-1)では最終ラインに入っていた藤田義明をベンチに置き、DF菅沼駿哉をスタメンで起用している。
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 序盤にペースを握ったのは磐田だった。5分に右サイドからMF駒野友一がゴール前にクロスを入れると、FW金園英学がヘディングシュート。これはゴールマウスを捉えたが、ボールはライン上でDF中澤佑二にクリアーされる。さらに同7分にも磐田はMF小林裕記が遠い位置からのミドルシュートでゴールを狙う。12分にはシーズン初ゴールの期待がかかるFW前田遼一がPA外からシュートを放ち、スタンドを沸かせたが、ボールはDFにブロックされている。

 前半15分には3バックの横のスペースを突き、MF端戸仁がボールを受ける。ゴール前にクロスを入れたが、これはDFにクリアーされた。そこからのCKで中澤がヘッドでゴールを狙ったが、ボールはクロスバーを大きく越えている。

 18分には磐田もCKからDF伊野波雅彦がシュートをしたが、これもライン上でMF中町公祐がブロックして得点を許さなかった。同20分にはDFドゥトラの縦パスを受けて最終ラインの裏に抜け出た端戸がシュートを放つが、ゴール右に外れていった。22分には再びCKの流れからDFチョ・ビョングクが折り返したボールを金園がシュートしたが、ゴール左へ外れている。

 横浜FMも35分に、右サイドで細かいパス回しを見せて、DF小林祐三が縦に突破。折り返したボールがDFに当たってこぼれると、FWマルキーニョスがシュートしたが、DFにブロックされている。前半44分には中村俊輔がCKから直接ゴールを狙ったが、GK川口能活が枠外へ弾き出した。しかし、これで再びCKを得た横浜FMは、中村のクロスを中澤が折り返す。これがゴール前の混戦からこぼれると、DF栗原勇蔵が左足でゴールに蹴り込み、1点を先制した。

 このまま横浜FMが1点をリードして前半を終えるかと思われたが、ロスタイム、磐田は右サイドから縦へボールを入れる。中澤がヘッドでクリアーしたボールを、猛然と走り込んだ山田が左足でシュート。これがゴール左下隅に決まり、1-1で前半を終えている。

 後半6分には、中村が中盤でボールを奪って、右サイドの小林にパス。小林が思い切りよくシュートを放ったが、ボールは右に外れて行った。その後も押し気味に試合を展開した横浜FMは15分、右サイドで小林がDF2枚をかわしてクロスを入れる。ニアサイドでマルキーニョスがつぶれると、ファーサイドに流れたボールはMF兵藤慎剛の下へ。トラップが大きくなったが、すぐにボールをゴールに蹴り込み、再び横浜FMが1点をリードした。

 失点した磐田は、その直後に再び山田にシュートチャンスが訪れるが、シュートはDFに当たってゴール左に逸れる。これで得たCKから、今度は前田がヘッドでゴールを狙ったが、GK榎本哲也に止められている。

 1点を追う磐田だが、後半24分にはチョン・ウヨンがマルキーニョスに対する報復行為で一発退場となってしまう。磐田は小林裕をアンカーにして、ボールを回す。右サイドの駒野から良いクロスが入るが、得点につなげることはできなかった。後半32分に横浜FMは、足を痛めたドゥトラを下げて、MF齋藤学を起用した。磐田も34分に金園と宮崎をベンチに下げ、FW山崎亮平とMF松浦拓弥をピッチに送り出した。さらに横浜FMは富澤をMF熊谷アンドリューに代えると、磐田もDF菅沼に代えて、FW阿部吉朗を最後の交代枠で使った。

 後半45分には磐田も山田が倒されてFKを得ると、これを駒野がゴール前に蹴り込む。前田がヘッドで狙ったが、シュートはクロスバーを越えて行き、同点に追いつくことはできなかった。後半ロスタイムに横浜FMは中村に代えて、FW藤田祥史を起用。この直後に試合終了のホイッスルがなり、横浜FMは開幕3連勝を飾っている。敗れた磐田は3試合を終えて1分2敗と、苦しい状況が続いている。

(取材・文 河合拓)

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