beacon

ユベントスがインテル振り切りイタリア・ダービー制す…長友の復帰は見送り

このエントリーをはてなブックマークに追加

 セリエAは30日、第30節を各地で行った。日本代表DF長友佑都の所属するインテルはホームで首位を快走するユベントスと対戦し、1-2で敗れた。

 2月24日のミラン戦で左ひざ半月板を負傷し、戦線を離れていた長友は、ベンチ入りは果たしたが、今節での復帰は見送られた。“イタリア・ダービー”を制したユベントスは、勝ち点を68に伸ばし、セリエA連覇へ向け独走状態を築いている。対するインテルは勝ち点47で足踏み。目標のチャンピオンリーグ出場圏内がかすむ黒星を喫してしまった。

 あっという間の先制劇だった。ユベントスは前半3分、FWファビオ・クアリャレッラが豪快にミドルシュートを狙う。綺麗な弧を描いたシュートは左隅のネットを揺らした。

 だがホームのインテルも積極的にゴールを目指した。前半14分、FKの流れからFWロドリゴ・パラシオが決定的なヘディングシュートを放つが、GKジャンルイジ・ブッフォンの好セーブに防がれる。同44分にも右サイドを駆け上がったFWアントニオ・カッサーノのクロスをパラシオが頭で合わせるが、ブッフォンの正面を突いてしまった。

 後半開始からインテルはMFリッキー・アルバレスに代えてMFフレディ・グアリンを投入。積極的な交代策で同点ゴールを奪いに行った。すると後半9分、カッサーノの横パスを走り込みながら受けたパラシオがDFの間を抜け、GKと1対1に。勢いのままゴール右隅に流し込み、試合を振り出しに戻した。

 だがこれが首位の底力か。ユベントスがあっという間にリードを奪う。後半15分、オフサイドラインぎりぎりを抜け出したクアリャレッラが、これまたゴールラインぎりぎりでゴール前に折り返す。これをニアに走り込んだFWアレッサンドロ・マトリが難なく押し込み、再び勝ち越しに成功した。

 またも勝ちこされたインテルは後半21分、DFアンドレア・ラノッキアを下げてMFエステバン・カンビアッソを投入。システムを4バックに変更して同点ゴールを目指した。だが直後の24分、右CKを胸トラップで受けたカッサーノがシュートを放つが、ブッフォンの正面を突いてしまった。

 後半35分、インテルは3枚目のカードとしてMFワルテル・ガルガノに代えてFWトンマーゾ・ロッキを投入。この時点で長友の今節での復帰はなくなった。しかし、試合はこのままユベントスが2-1で逃げ切り、勝ち点3を積み上げた。

▼関連リンク
欧州組完全ガイド
セリエA2012-13特集ページ

TOP